知る必要なんかない(解説:国沢光宏)
おそらくAIも同業者も「クルマがスマホのようになる」みたいな説明が普通だと思う。とはいえデメリットなどあるし、クルマの場合、人の命に関わってくる内容だって多い。500文字じゃ本質的な説明は無理。
というか、そもそも普通の人だとSDVについて詳しく知る必要なんかない。「TVがなぜ映るのか?」とか「コンピュータのOSって何よ?」と同じようなもの。SDVが本格的に始まっても、500字程度で理解できる内容だったら知らなくたって同じ。興味あるのなら最低で1万字くらいの情報を理解しなければならない。
ここまで読んで「私のことを馬鹿にしてるの?」と怒りたくなるだろうけど、そもそもベストカー読んでいるようなクルマ通ですら積極的に知りたいと思わないだろう。
ぜひ身近なクルマ好きに「SDVって何?」と聞いてみてほしい。キチンと説明できる人は“ほぼ”居ないハズ。ベストカーの編集部員すら、です。
強いて言えば「スマホやPCと同じく気がつけば再起動されており、今までと違う機能など加わる」程度の理解でいい。「新しい道路ができたらクルマのナビに反映される」というのも広義のSDVである。
【画像ギャラリー】トヨタ初のビークルOS「アリーン」を搭載した新型トヨタ RAV4 そしてSDVは起死回生となるかホンダ 0 α!(16枚)画像ギャラリーどんどん安全になる(解説:清水草一)
SDVって何だっけ? そういうのに疎いオレに、それを説明しろって言うわけ?
あ、思い出した、アレでしょ、走るスマホ! スマホにタイヤがついたようなもん! スマホと違うのは、自力で移動できることと、デカくて人が乗れること!
なんでそういうクルマを作るかっていうと、基本的には自動運転のためだよね。
一度クルマを買えば、スマホみたいに夜中にアップデートされて、自動運転がどんどんうまくなる。運転のミスが限りなくゼロに近づいていって、事故回避能力も増していく。つまりどんどん安全になる!
そのほかにもアップデートされる部分はあるみたいだけど、一般ユーザーにとっては、オマケみたいなもんだろう。
スマホ(持ち歩くほう)もさ、いくらアップデートできるったって、ガワそのものは変えられないでしょ。それと同じで、走るスマホ(SDV)も、夜中に内装が豪華になったり、デザインがステキになったりはしない。
多少加速がよくなったり、電気自動車の航続距離が伸びたりもするんだろうけど、それは大差ない。とにかく、自動運転が勝手に上手になる。それが圧倒的に重要だ。
ユーザーは、走るスマホにそれ以上のことは望まないよ。だって、そのほかの機能は全部スマホ(持ち歩くほう)に入ってるんだから!
革命的な変化をもたらす(解説:中西孝樹)
SDVとは、スマートフォンのように通信で自由にソフトウェアをアップデートでき、複合的なサービスを提供するクルマになることを意味する。
従来のクルマは「走る」「曲がる」「止まる」をハードウェアとソフトウェアを厳密に紐づけて開発してきた。クルマのエンジンがそれらの制御にすべて関わってきた。SDVではハードウェアとソフトウェアを切り離し、スマホのような「オープンアーキテクチャ」へと進化する。
通信を用いたソフトウェアのアップデート(OTA)でクルマの機能を更新させるのがSDVと単純に考えてしまうと、実現価値は狭義の世界に留まる。
データ分析とOTAを繰り返すことで継続的に向上する車両機能、AIと結びつくことで段違いに進化する知能、知能化がもたらす究極の安全性、周辺データの掛け合わせが生み出すまったく新しい価値、新サービス、社会コスト低減など多大な価値連鎖をもたらす。
例えば国内から自動車事故をなくせば10兆円の社会費用の削減につながる。
SDVとは、クルマの提供価値全体を再定義し、自動車と周辺産業に革命的な変化をもたらす概念なのである。すでに、自動車産業の本質的な競争軸となっている。
【画像ギャラリー】トヨタ初のビークルOS「アリーン」を搭載した新型トヨタ RAV4 そしてSDVは起死回生となるかホンダ 0 α!(16枚)画像ギャラリー


















コメント
コメントの使い方