2020年 5月12日、トヨタはコロナ禍による影響拡大で、2021年3月期決算(国際会計基準)の営業利益が前年より79.5%減の約5000億円になりそうだと発表した。
豊田章男社長はネットの決算会見席上で、上記に見通しとともに、今回のコロナ禍による影響は「リーマンショック以上の危機」とコメント。
まさに、豊田章男社長の言葉通り、自動車業界はリーマンショックを超える未曾有の危機になることは確実視されているが、直近の新車販売の状況はどうなのだろうか?
2020年4月の登録車と軽自動車の販売台数、そして通称名別の販売台数が、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会から発表されているので解説していきたい。
文/ベストカーWeb編集部
写真/ベストカーWeb編集部
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登録車と軽自動車の総台数は?
まず、日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が2020年5月1日に発表した2020年4月の新車販売統計から見ていきたい。
総台数は前年同月比28.6%減の27万393台となり、10%に消費税が引き上げられた2019年10月以来の大幅な落ち込み(前年同月比24.9%)となった。
このうち登録車は、25.5%減の17万2138台と7か月連続のマイナス。メーカー別に販売台数の前年同月比を見ていくと、ロッキーが好調のダイハツの26.0%増以外は軒並みマイナスとなった。
トヨタが20.7%減、レクサスが23.3%減、ホンダが14.2%減、マツダが26.2%減と比較的落ち込みは少ないものの、スズキが47.0%減、日産が53.2%減、スバルが56.0%減、三菱が65.2%と4メーカーの落ち込みぶりが目立つ。
一方、軽自動車の販売台数は33.5%減の9万8255台となり、7ヵ月連続のマイナスで2019年10月の消費税10%導入後の22.3%を大幅に上回る落ち込み幅となった。
軽乗用車の販売台数をメーカー別に見ていくと、ホンダが24.4%減、ダイハツが33.0%減、日産が33.5%減と落ち込み幅はやや少ないものの、スズキが45.6%減、三菱が56.9%減と2メーカーが大幅に落ち込んでいる。
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