モリゾウさんをどうしても15周させたい! チーム一丸になった再スタートまでの4時間
駆動系をすべて取り換えることを決断したのが8時30分。残りは6時間30分、修理が終わらないかもしれないと危惧された。しかし、進言した関谷GMは内心5時間で終わらせることができるとメカニックを信じた。
そして、チーフメカニックの南剛史氏が的確な指示を出したおかげで、結果はそれよりも1時間短縮し、4時間で修理を終えた。エンジニアにもメカニックにも、そのほかのスタッフにも勇気がみなぎった。チーム全員が1分でも多くモリゾウさんを走らせたいと思い、チーム一丸になった結果だ。
モリゾウさんは2025年2スティント走って6周と9周、合わせて15周を走った。2026年の目標を、ほかのドライバー、石浦宏明氏、大嶋和也氏、豊田大輔氏の3人と同じ1スティント8周、それを3回こなすことを狙っていた。残念ながら1回目は雨が降ったことで6周にとどまり、2回目以降の計画も崩れてしまった。
それでも、13時25分モリゾウさんは再スタートし、15時のチェッカーまで走り続けた。雨の降るなか、スリックタイヤを履いての激走だった。なんとか昨年と同じ15周を走りたかったが、8周走ったところで時間切れとなり合計14周にとどまった。
モリゾウさんは悔しいと自分たちを責めるエンジニアをはじめチームの全員にこうエールを送った。
「これがニュルなんです。若いメンバーたちが今回ニュルの洗礼を浴び、大きく成長してくれることを期待します。できれば、今年のメンバーで来年も挑戦したい。来年は71歳になります。そんな高齢者でも安心して運転できるクルマにしてほしいと思います」
モリゾウさんは、不具合が出た後「絶対にレースに復帰し、モリゾウさんに運転させるんだ!」とチームが一つになったことを知っている。若いチームは仲間を信じ助け合うことで、想像もできない大きな力が生まれることを知った。それは「完走」よりもモリゾウさんが求めていたことかもしれない。だからこそ、来年同じメンバーでの挑戦を口にしたのだろう。
モリゾウさんは常日頃から「挑戦して、失敗して、悩んで、また挑戦する場を作っていきたい」と話している。結果だけを見れば失敗かもしれないが、次の挑戦にどう生かしていくのか? 109号車は7月25~26日に開催されるスーパー耐久第5戦、オートポリスに参戦するというから注目したい。
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