その3 スリップ事故を防ぐ! 「タイヤ」
JAFが紹介している首都高速道路株式会社の調査によると、雨天時は晴天時と比較して道路施設への接触事故が約7倍も多く発生するという。
多くの接触事故はタイヤのスリップによって起こるため、確実なグリップ力を確保するためのタイヤの残り溝の深さは必ずチェックすべき。
タイヤ接地面にある溝は、タイヤと路面の間に入り込んだ雨水を排出する役割があり、タイヤが摩耗してこの溝が浅くなっていると排水が十分に行われず、スリップする原因となる。
夏タイヤでは残り溝の深さが1.6mm以下になるとスリップサイン(使用限界を表すサイン)が露出し、グリップ力が大幅に低下。もちろん車検には通らない。
このスリップサインはタイヤ1本につき数箇所設定されており、1箇所でも露出していると車検不合格な上、非常に危険なので要チェック!
⚫︎雨天時のスタッドレスタイヤは非常に滑りやすい
また、冬の間装着していた交換時期の近いスタッドレスタイヤを履き潰す目的で、梅雨時期もそのまま履いている人がいる。
もしくは「非常に滑りやすい雪道でもグリップするのだから、滑りやすい雨天時も滑りにくいのでは?」と思っているのかもしれない。
だが、スタッドレスタイヤの雨天時使用は非常に滑りやすいため危険!
雨天時はタイヤと路面の間に水膜が生じ、タイヤが路面にしっかりと密着するためにはこの水膜をかき分ける力(せん断力)が必要。しかしスタッドレスタイヤの柔らかいゴムはこの力が弱く、路面との間に水を多く残してしまう。
このため雨天時のスタッドレスタイヤは接地が不十分となり、非常に滑りやすくなるのだ。
また、夏タイヤと比較して排水性能の低いスタッドレスタイヤは、ハイドロプレーニング現象(水膜によってタイヤが路面から浮いてしまう現象)も起きやすく、制動距離も長くなるため非常に危険。
さらに夏場までの使用では、柔らかいゴムのスタッドレスタイヤは路面温度が高まるとさらに柔らかくなる。この状態では路面との摩擦力を得にくく、夏タイヤと比べて大幅にグリップ力が低下することも知っておきたい。
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