販売台数ベスト5の車があれば、当然ワースト5が存在する。
売れてる車に世の中の注目が集まるのは当然だが、売れてない車にだって作り手も売り手も買い手もいる。もちろん売れてないなりに事情だってあるし、いいところだってたくさんある。
そんな、どちらかというと日陰の車が大好きな当サイト。今回は2017年6月の月販台数で一桁〜二桁台前半の現行車を集めました。みんないい車です!
なお同月販売台数トップ5グループはすべて月販台数五桁以上です。どひー。ま、負けない!!!!
文:ベストカーWEB編集部
■どのモデルも一部改良、マイチェンと地道に進化!!
【ダイハツ メビウス 2017年6月販売台数 8台】
知る人ぞ知る、プリウスαのダイハツOEM版。エンブレム以外はまったく同じで、トヨタ版であるプリウスαの同月販売台数は2060台に対して、こちらは8台(は、8台って……)。
ご存じ広大な荷室スペースを持つハイブリッドカーではありますが(プリウスαにある3列シート7人乗り仕様は存在せず、2列シート5人乗り仕様のみラインアップ)、
あまり頑張って売るとトヨタとの関係が微妙になることもあり(なのでトヨタ版カムリのOEMであるアルティスもこの月の月販台数は1台)、このような販売台数となる。
とはいえプリウスαは使い勝手もいいし燃費性能も申し分なく、ダイハツディーラーと付き合いのある人であれば狙っていきたい1台。2014年11月にマイチェンを実施しております。
【日産 フェアレディZ 2017年6月販売台数 7台】
フェアレディZは7月6日に一部改良を実施しているため、「モデル末期だから販売を絞っているのかな」と思い本企画で取り上げないほうがいいかなと思ったものの、前月(2017年5月)の台数も調べてみたら36台だったので入れることにしました。
現行型は登場から8年8カ月(2008年12月発売)。それでも今回の一部改良で新型の高効率クラッチを採用したり、遮音性を向上したフロントガラスを採用したりと、地道な進化を遂げています。
なにより日本を代表するスペシャリティクーペ。ぜひ一度乗ってみてほしい。いやホント、乗ると超いい車なんですって!!
【スズキ SX4 S-CEOSS 2017年6月販売台数 12台】
なんというか、こういう企画の定番製品となってきた感じがする、ハンガリー製のクロスオーバーSUV。
なぜに毎回のように「売れてないけどいい車」系の企画で登場するかというと、本企画担当者が好きだからです。
世界的なSUVブームにあって、独立独歩のこの姿勢。アメリカンカジュアルの匂いすらするフロントマスク。ちゃんと作り込んだサスペンション回りと、これね、乗れば乗るほど味が出てくる車ですよ。
何より知ってる人が少ないです。ディズニーランドの駐車場とかでも愛車がすぐ見つけられます。
【三菱 i-MiEV 2017年6月販売台数 13台】
世界初の量産電気自動車が、今は月販13台。ぐぬぬ。発売は2009年6月で、プジョーとシトロエンにもOEM供給しており、そちらも粘り強く現在も販売中。
2016年12月には一部改良を受けており、回生レベルを3段階から6段階に増やしたほか、充電中にもエアコンが使用可能となるよう空調機能を追加したり、
センターコンソールにスマホなどの小物が置けるカップホルダートレイを追加するなど、地味だけど役に立つ進化をコツコツ続けています。
業績を考えると間違いなく日本自動車史に残る車種なだけに、このまま日陰の道を歩ませるのは忍びない。なんとかもう一度脚光を浴びないかと待っている車であります。
【日産 シーマ 2017年6月販売台数 20台】
こちらも2017年6月15日にマイナーチェンジを実施しており、新型に切り替わった当月でこの台数か……と切なくなるものの、日産ブランドの最高車種として今も頑張って販売を続けております。
この6月のマイチェンではインテリジェントアラウンドビューモニターなど安全技術が進化しており、商品力はアップしています。
40代以上の車好きにとっては「シーマ」と聞くと胸の奥がほわんと暖かくなる人も多く、改めて見ると「自分の知ってるシーマではないのでは……」と思ってしまうかもしれませんが、いやいやシーマはシーマです。
私たちが歳をとって感性が変わったように、シーマも時代に合わせて進化してきたということでしょう!
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以上、一部のOEM車両や派生車種を除き、販売台数一桁〜二桁前半の車種を集めてみました。売れてはいませんが、どれも地道に進歩しており、メーカーの努力が滲み出ているいい車たちです。機会があればぜひ試乗してみてください!
車好きの合い言葉は「買える条件」よりも「乗りたい理由」!!
愛車は「愛する車」と書きます。欲しくなったら売れてるか売れてないかなんて二の次なんですよね!!
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