■法律違反ではないが、条例違反、マナー違反になる危険な「足上げ」
道交法や道路法といった法律に抵触していなければ、あとは自己責任でいいかと言えば、それは考えが浅いと言わねばなるまい。見ていて気分が悪くなるような行為は、都道府県の迷惑防止条例などの条例違反に抵触する恐れもある。
条例違反ではなくても、マナー違反になるような行為は慎みたい。前述のようにSNSで拡散されれば、どこから批判の声がやってくるか、今はまったく予想できない時代だ。
また違反ではないが危険な行為は、それが原因で事故が起きたり、乗員や歩行者が負傷することになれば、賠償する責任が生じることもあるのだ。
助手席の乗員がシートベルトを締めたまま、足をダッシュボードに載せているようなガテン系のクルマを見かけることもある。これは違反ではないが、万が一、衝突事故に遭ったら内臓破裂を起こす可能性もある。足を上げることでラップベルトがキチンと腰骨に当てられてないことも多いからだ。
シートバックを倒していれば、前方衝突の場合にはサブマリン現象(シートからズレ落ちて頚部などにダメージを負う可能性もある。
法律違反(=犯罪)や条例違反は「知らなかった」では済まされない。法律について勉強しなければならない、というより自分の常識は果たして世間の常識とズレていないか、自分が相手だったとしたら不快に思わないか、という視点が大事ではないだろうか。
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