【エスティマ、デリカ、FJ…】発売から10年が経つ超熟成現行車オススメ6選

■ステーションワゴンはアベンシス

【アベンシス(発売:2008年/日本国内は2011年)】

 アベンシスはトヨタが欧州市場向けに開発したミドルサイズカーで、イギリスの工場が生産する輸入車だ。

 セダンボディも用意するが、日本に輸入されるのはワゴンのみで、直列4気筒2Lエンジンを搭載する。現行型の発売は2008年だが、国内投入は2011年であった。日本の需要動向をうかがって、3年ほど経過してから発売している。

アベンシス、まだいたのか!! というのが率直な感想だ。ステーションワゴンが少ない国産車では貴重な存在
アベンシス、まだいたのか!! というのが率直な感想だ。ステーションワゴンが少ない国産車では貴重な存在

 試乗すると後席の足元空間や荷室が広くて実用的だ。緊急自動ブレーキのトヨタセーフティセンスCも追加装着した。

 レヴォーグやアテンザセダンに比べると、スポーティ感覚の弱い平凡なミドルワゴンだが、そこが逆にアベンシスの個性になっている。

■スポーツカーはフェアレディZがおすすめ

【フェアレディZ(2008年)】

 今は世界的にスポーツカーの売れ行きが伸び悩む。今日のフォードマスタングやシボレーカマロは、外観が初代モデルに回帰したように見えるが、これもスポーツカーが若年層に受けないからだ。

 初代モデルを知る世代をターゲットに開発した。国産スポーツカーではフェアレディZも同様で、2008年に発売されて以来、フルモデルチェンジを受けていない。

フェアレディZは日産の絶対的なブランドだ。次期型のウワサもあるが……
フェアレディZは日産の絶対的なブランドだ。次期型のウワサもあるが……

 それでもほぼ毎年改良を行ったりバリエーションを加える。フェアレディZは発売から数えて49年、フェアレディの登場からは60年近くを経過するので、日産の基幹車種だから大切にされている。

 ただし緊急自動ブレーキを作動できる安全装備は装着されず、アイドリングストップも付かない。燃費も悪いが、V型6気筒3.7Lエンジンの動力性能はきわめて高い。

 乗り心地は少し硬いが、ワイドなボディによって直進安定性に不満はない。カーブを曲がる時は、Lサイズボディが機敏に向きを変える。

 インパネのデザインなどは新鮮味には欠けるが、上質に造り込んだ。安全装備と環境/燃費性能に古さを感じるが、運転の楽しさは満足できる。古典的なスポーツカーの魅力を感じさせる。

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