【スイフト、BMW…】スポーツじゃなくても走りが楽しい「普通の車」たち

非スポーツ系でも操る楽しさ光る2台

■BMW 1シリーズ(364万円/118iスタイル)

118iスタイル/エンジン:1.5L直3DOHCターボ、最高出力:136ps/4400rpm、最大トルク:22.4kgm/1250-4300rpm
118iスタイル/エンジン:1.5L直3DOHCターボ、最高出力:136ps/4400rpm、最大トルク:22.4kgm/1250-4300rpm

 モデル末期(2011年登場)のため話題になることも少ない1シリーズだが、次期モデルはFF化が確実となっているだけに、このサイズで実用性も備えたFR車やBMWが欲しい人ならばぜひ自分のモノにしたい車ともいえる。

 1シリーズも、もちろん乗って楽しい車で、その楽しさの多くはFR(フロントエンジン・リア駆動)であるためだ。FRといっても普通の1シリーズはトヨタ86&スバルBRZのようにサーキットやクローズドコースでドリフトを楽しめるという車ではない。

 しかし、BMWの企業スローガンの「駆け抜ける歓び」を実感する軽快で自分のイメージ通りに走ってくれる車の動きや、FRらしいスムースでクリアなステアリングフィールは上質感や高級感を感じさせてくれる。

 また、8速ATを使うトランスミッションも変速がスムースかつシフトアップ、ダウンともに素早い。

 エンジンも118i系の1.5L3気筒ターボに特筆すべき点はないものの、118d系の2Lディーゼルターボならパワフルで低燃費、おまけに軽油も安いと三拍子が揃う。

 そして、車そのもの以上に魅力的なのがコストパフォーマンスで、登録だけした未使用車(いわゆる新古車)を探すと、新車価格364万円の118iスタイルが210万円程度から流通しているのだ!

 モデル末期ゆえ、新車の値引きも大きいことも予想され(リセールバリューは悪い可能性もあるが、安く買っておけば帳消しだろう)、欲しいなら今のうちに買っておきたい1台だ。

それだけに私事であるが、118iの未使用車は筆者の頭の中から離れない。

■マツダ アクセラ&アテンザ(308万8800円/22XD Lパッケージ)

アクセラ 22XD Lパッケージ/エンジン:2.2L直4DOHCディーゼルターボ、最高出力:175ps/4500rpm、最大トルク:42.8kgm/2000rpm
アクセラ 22XD Lパッケージ/エンジン:2.2L直4DOHCディーゼルターボ、最高出力:175ps/4500rpm、最大トルク:42.8kgm/2000rpm

 登場から時間が経っているが、MT限定でアクセラ&アテンザディーゼル車も運転して楽しい普通の車上位に入る。

 この2台の楽しさはズバリ「MTを駆使して自分の手でエンジンをコントロールすること」だ。というのもマツダの2.2Lディーゼルターボは、現状2台に搭載される大改良前のものでも、パワフルなだけでなくレッドゾーンまでガソリンエンジンのように回り、低速トルクも図太いという豊かな個性を持つ。

 そのエンジンにMTで乗れば自分の裁量でいろいろな楽しみ方が、いつでもできるというわけで、普通に乗っているだけで本当に楽しくて仕方ない。

 さらにいろいろな楽しみ方の中にはエコランも含まれ、ディーゼルエンジンはMTだとATより燃費を稼ぎやすいという面もあるため、そんな楽しみ方ができるというのもたまらない。

 個人的には車のサイズや価格にもよるが、日本のエコカー代表となっているハイブリッドカーに対抗できるナンバー1は「エコで楽しい」ディーゼル+MTと思っているくらいだ。

◆  ◆  ◆

 「素性が良い」という言葉がピタリはまるスイフト RS。トゥインゴは非力さがむしろ楽しいフレンチベーシックで、BMW 1シリーズはFRならではのハンドリングを持ち、アクセラ&アテンザはディーゼルならではの力強さをMTを駆使して操る楽しさがある。

 個性のベクトルは違えど、どれも日常のワンシーンからドライバーを楽しませる魅力を持つ1台だ。

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