都心だと見慣れてきたJPNタクシー。外観も思った以上にすんなりと街中にとけ込んでいるし、シートヒーターまであってなかなか快適なタクシーです。
乗ったお客さんの反応は概ね好評のようですが、毎日乗り続けるドライバーさんに話を聞いてみました。いったいどんな意見が出てくるのでしょうか。編集部員が乗るたびにネチネチ聞いてみました。
文/写真:ベストカー編集部
ベストカー2018年6月10日号
■走りのよさと安全性に定評あり!!
トヨタが22年ぶりに開発したタクシー専用車、JPNタクシー。
んが、このJPNタクシー、なんせ乗ってるのがタクシードライバーにかぎられるだけに、その評価があまり伝わってこない。
というわけで編集部員がJPNタクシーに乗るたびにネチネチ聞き出したその評価をお伝えしよう。
■ポジティブな評価
【走りがいい】
JPNタクシーのパワーユニットは直4、1.5LのLPガスエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッド(システム出力=100ps)。
LPガスエンジンは非力だが、モーターによるアシストが入るため、走りの評価は高い。
【見切りがいい】
セダンからの乗り替え直後には、違和感を多少感じたが、乗ってしまうと走りやすいと評価するドライバー多し。
■ネガティブな意見
【スライドドア開閉遅し】
多くのドライバーが指摘。通常のヒンジ式ドアより開閉に時間がかかるため、「お客さんがイライラするんじゃないか」と、ドライバーはヒヤヒヤしているそうだ。
【ラゲッジ狭し】
いかにも荷物を積めそうだが、セダンより積めないそうだ。また、背の高い荷物を積んでリアゲートを閉めたら、ガラスに触れてガラスが割れたというケースがあったとか。
【カックンブレーキ】
これがどの程度のカックンか確認できないのが残念。初期のトヨタ製HVについてまわった、懐かしい評価だ。
【タイヤ保管スペースが倍】
都内を走るタクシーだと、降雪時でもスタッドレスタイヤは駆動輪のみというところも珍しくない。
が、JPNタクシーは4輪スタッドレス装着が定められているため、交換したサマータイヤの保管スペースが単純計算で倍になる。
■編集部が思うこと
なんだかネガティブなことを多く書いてしまったが、このJPNタクシーでもっとも大事な部分は安全性の向上にあると思う。
横滑り防止装置の標準化や、サイドエアバッグ、そして衝突予防装置など、乗客も、ドライバーも守る装備がやっと21世紀標準になったのだ。
老若男女が乗るタクシーだけに、このような安全装備の標準化はJPNタクシーのもっとも大きなメリットではないだろうか。
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