電源供給源としても使える、一石二鳥さも大きな魅力
そして、EVならではの機能として忘れてならないのが蓄電池として利用可能であること(V2H対応の電気自動車に限る)。EVのバッテリーは単に走ることに使うだけでなく、家庭への給電や余った電力を蓄えることができるのだ。
住宅へ電気を供給するには別売りのV2H機器が必要だが、日産のリーフe+(62kWh)の場合、一般家庭の約2~4日分の電力をまかなうことが可能。災害によって電力・ガス・水道・燃料などのライフラインが寸断された場合でも家庭や避難所への電源供給に使用できることは、防災意識が高まっている昨今において見逃せないポイントだ。
「EV車は高い!」は、大きな勘違い
最後は、性能や機能以上に気になるお値段。EVと聞くとどうしても高価というイメージがついてまわるが、車両本体価格だけを見ると確かに高いのは事実。しかし、購入金額という意味ではガソリン車やハイブリッドと大差なし、というのが実情だ。
ガソリン車、ハイブリッド、EVをラインナップするレクサスの『UX』の場合、各モデルの車両本体価格は、
●UX200(ガソリン車):車両本体価格397万3000円~482万8000円
●UX200h(ハイブリッド):車両本体価格432万9000円~544万9000円
●UX300e(EV):車両本体価格580万円~635万円
と、やはりEVの価格はずば抜けて高いことは一目瞭然。しかし、UX300eは国・地方を含めて、さまざまな減税や補助金の恩恵にあずかることができ、結果として初期費用を抑えることができるのだ。東京都江東区に住んでいる人がUX300e version L(車両本体価格635万円~)を購入する場合を例に説明すると、
・国の補助金とエコカー減税で102万4300円優遇(環境省補助金を利用した場合)
・地方自治体の補助金で55万円優遇
となり、合計157万4300円の優遇処置が受けられるのだ。
ガソリン車やハイブリッドもまだまだ捨てがたいが、上述のようにEVはEVならではの魅力があり、大きな可能性も秘めている。そう考えると、近い将来訪れるEV時代も決して悪いものではなさそうだ。
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