自動車がロボットに変形!! クルマ好きとロボ好きの両方に嬉しい『トランスフォーマー』を観る!!

■ロボットに変形する前の車にも注目

ロボットアクションは日本のアニメの影響を感じさせる COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved
ロボットアクションは日本のアニメの影響を感じさせる COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved

 さて、車ファンが気になるのは、トランスフォーマーに変身するまえの車のほうだろう。

 正義のロボット集団、オートボットを束ねるリーダーのオプティマス・プライムはトラック専門の製造会社ピーター・ビルトのモデル379。スピルバーグの『激突!』(71)では同社のモデル281、『コンボイ』(78)ではモデル352がそれぞれ使われ、トラックと言えばこれである。

 もっとも人気の高いキャラクター、バンブルビーは黄色のシボレーカマロ。劇中では主人公の高校生、サム・ウィトウィッキー(シャイア・ラブーフ)が4000ドルで購入した中古車という設定になっている。カマロが選ばれたのはベイの好きな車だったからだと言われている。

 このカマロにも歴史がある。1作目ではボロかったカマロだが、2作目の『トランスフォーマー/リベンジ』(09)では砂漠等を走るシーンがあるためか、カマロはカマロでもV8エンジンを搭載したSS RSに変更されている。

 3作目は再び初代のカマロに近いモデルに戻り、4作目も1作目と同じモデルなのだが、そのボロい外見を皮肉られて、最新モデルに変身するというエピソードもある。

 そして、バンブルビー自身が主人公のスピンオフ『バンブルビー』は、時代が80年代に遡っていて、黄色いフォルクスワーゲンのビートルに変身する。これは、主人公が女子高生になったため、キュートさが必要になったからだろう。実際、本作のバンブルビーは、まるで愛犬のようにかわいらしい。

 また、副リーダーのジャズが変身するのはポンティアック・ソルティス。軍医&科学者のラチェットはハマーH2だが、医師という設定のためか救急車仕様になっている。

■監督のクルマへのコダワリはシリーズ全作に

マイケル・ベイ監督は米軍をカッコよく描くことにも定評がある COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved
マイケル・ベイ監督は米軍をカッコよく描くことにも定評がある COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved

 一方、地球の征服を企てる悪のロボット集団ディセプティコンのボスであるメガトロンは、車ではなくエイリアンジェットに変身する。

 斥候のサイドウェイズはアウディR18、サウンドウェーブはメルセデスベンツ・SLS・AMG。グリーン、ホワイト、薄いブラウンと3台のロボットに分かれて変身するのはいすゞのギガ。

 このギガは、シリーズ4作目『トランスフォーマー/ロストエイジ』(14)ではゴミ収集車に使われていて、ジャンクヒープが変身している。

 このほかにも車だけあげると、『ロストエイジ』にはランボルギーニ・アヴェンタドールやパガニー・ウアイラ、ブガッティヴェイロン等のスーパーカーがズラリ。

 シリーズ5作目の『最後の騎士王』はイギリスが舞台のためか執事を務める人間サイズのトランスフォーマー、コグマンが登場。変身はせずにアストン・マーチンDB11やマクラレーン570Sを自分で走らせている。

 このコグマンを除くと、それぞれの車のデザインやペイントを活かした形でトランスフォーマーに変身するのだから、VFX担当者たちの苦労は推して知るべしである。

 また、シリーズ3作目の『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(11)にはクラシックカーを集めるのが趣味という大富豪が登場し、39年型ドライエ165カブリオレ等の、マニア垂涎のクラシックカーがズラリ。

 この辺も、車好きのマイケル・ベイらしいこだわりのひとつなのだろう。

●解説●

 おたくで冴えない高校生サム・ウィトウィッキーはある日、中古車店で錆びた黄色のシボレー・カマロを手に入れる。だが、そのカマロは地球外から来た機械生命体トランスフォーマーの変身した姿。彼には仲間と、戦わなくてはいけない同じ機械生命体の敵がいた。

 本作の製作総指揮を務めたスティーブン・スピルバーグはその吹き受けた理由を「オモチャとアニメを子どもと一緒に楽しんでいて、親しみがあったから」と言っている。

 またベイを監督にしたことについては「大きな現場を動かせる監督は、このハリウッドでも実はそんなに多くない。それに彼には僕と同じ資質を感じるんだ」。

 マイケル・ベイ当人にスピルバーグからの言葉を尋ねると「君は監督として、とてもいい“目”をしている」「君には、まるで弟のような似た資質を感じる」と言われたと嬉しそうに話していた。

 またベイは、本作を作る際、『トランスフォーマー』のアニメシリーズはもちろん、『機動戦士ガンダム』や『GHOST IN THE SHELL攻殻機動隊』、その他多くの日本のアニメを参考にしたと言っている。

 シリーズはこれからも続き、22年には『トランスフォーマー/ビースト覚醒』の公開が予定されている。監督は『クリード 炎の宿敵』(18)で注目を集めたスティーブン・ケイプルJr.。

 出演はミュージカル『イン・ザ・ハイツ』(21)等で頭角を現したヒスパニック系の若手アンソニー・ラモス。最近のハリウッドの流れをくみ、このシリーズも多様性を重視しているようだ。

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『トランスフォーマー』
Blu-ray&DVD 発売中
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
COPYRIGHT (C) 2007 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION AND DREAMWORKS LLC. ALL RIGHTS RESERVED. HASBRO, TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro.(C) 2007 Hasbro. All Rights Reserved.TM & (C) 2013 Paramount Pictures and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved

【画像ギャラリー】コンボイ司令官と呼ぶと年齢がバレるぞ!! 映画『トランスフォーマー』でオプティマスプライムの変形を堪能!!

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