ホンダ国内販売の大黒柱 フリードの魅力と将来性

次期型では「クール系」を目指してほしい

 だが、デザインがうけている状態とは、薄氷の上を歩いているような、危険な状態。デザインを少し変更しただけでも、あっという間に人気が落ちてしまう可能性がある。

 たとえば、トヨタの人気ミニバン「アルファード」と「ヴェルファイア」は、2018年にマイナーチェンジで、フェイスデザインを変更した。それまではヴェルファイアのほうが人気だったのだが、マイチェン後は人気逆転。今やヴェルファイアの販売台数は、アルファードの5分の1以下にもなってしまった。

 フリードが今度、フィットのように「子犬顔のような可愛いフェイス」に向かうのか、はたまた、2代目ヴェゼルのような大人しい雰囲気に進むのか、さらに別の顔となるのかは予想が難しいが、あえてデザインは変えず、モデューロ顔で押し通すのもアリだろう。個人的には新型シビックのようなクール系に進んでいくのがいいのでは、と思う。

次期型は2022年秋頃発表か

 フリードの次期型については、ベストカー本誌の取材によると、2022年秋頃発表のようだ。視界がよく、車内も広くて使い勝手もピカイチ、シートレイアウトも素晴らしく、後方誤発進抑制機能も追加されたホンダセンシングが、全タイプに標準装備と、コンパクトミニバンとして申し分のない仕上がりのフリード。フリードの活躍は今後もしばらく続くだろう。

フリードの6人乗り仕様は、セカンドシートがキャプテンシート仕様。子供を乗せるのに、使い勝手が非常に高い、という声が多い
フリードの6人乗り仕様は、セカンドシートがキャプテンシート仕様。子供を乗せるのに、使い勝手が非常に高い、という声が多い
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