■「ルーフテント」とはどう違う?
ポップアップルーフを調べていると、同時に「ルーフテント」と呼ばれるものに遭遇する。ルーフ部にテントを展開するというもので、一見よく似ているものの、似て非なるものなのだ。
ルーフテントの長所は屋根を切るといった加工がないため取り付けが容易にできること。そのためコストが大幅に抑えられるのも一つの魅力だ。
一方で短所は車内〜テント間の移動は必ず車外に出る必要がある点や、ルーフに装備を載せて走るため、全高が高くなり、立体駐車場に入れなくなるという点。覚えておきたい。
(TEXT/ベストカー編集部)
■専門店で架装された軽自動車はいかが? 軽キャンパー、たくさんあります
現在日本で新車購入可能なポップアップルーフを装備したメーカー製造のクルマはベンツのみで国産車はほぼいないことがわかった。値段高いし諦めるしかないのか……? と、手を引くには早い。専門店の手で特別に架装された国産ポップアップルーフ車があるのですよ!
そこで何がお薦めなのか、アウトドアを詳しく取り扱う専門誌「オートキャンパー」編集部の品田直人さんに直接お薦め車種などのお話をいくつか伺ってみた。
一台目はホワイトハウス・N-VAN POPhotパッケージ。N-VANをベース車にしておりポップアップルーフを装備。プライバシーテント、エアヒーター、サイクルキャリアなども装備可能で、アウトドアをより充実したものにできる一台だ。価格は223万4100円からだ。
そして二台目は日本で一番売れているというオートワン製給電くんポップアップルーフだ。ベース車はエブリイバンで、軽ながら4人乗り4人就寝が可能となっている。
(TEXT/ベストカー編集部)
■使用するならぜひとも知っておきたいポップアップルーフのあれこれ
ここまで読んできた読者のなかで、今までポップアップルーフ車に興味がなかった人でも、「こんな一台が家にあったら楽しそうじゃない?」と思い始めた人も多いハズ。
そこでポップアップルーフ車を検討する前に知っておきたい、いわば「買う前に覚悟しておきたい」点などについて、オートキャンパー編集部の品田直人さんに再びお話を聞いてみよう。
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ベストカー:ポップアップルーフ車について調べたのですが、どうも冬場は寒くてキツイらしいと……これって本当ですか?
品田直人(以下品田):はい、確かに冬場はとても寒いです。防寒対策などをしっかりすればまた変わるかもしれません。また風が強いとクルマが揺れるため、寝心地が……。
ベストカー:なるほど。布の素材ゆえかもしれませんが、想像しているほどポカポカしているわけではないのですね。そういえば、このルーフの布もメンテが必要なのですか?
品田:必要になってきますね。テントと同じで、帆布やネオプレンが湿気を含むため使用後は乾燥させてあげる必要があります。また、紫外線に晒されるので、実は耐用年数もそんなに長くありません。3年か、よくて5年でしょう。
ベストカー:思っていた以上に短い! 帆布って交換できる物なのですか?
品田:交換作業では大変ではありますが可能です。また装着している帆布を長く使う秘訣として、こまめなメンテは必須です。また金具も雨に当たるため錆止めもしっかりしてあげるとよいでしょう。
ベストカー:ありがとうございました。買う時の参考にします!
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