高速料金40%OFFってマジ!? トレーラがタイヤを浮かせて走る機能「リフトアクスル」の秘密に迫る!!

リフトアクスルで高速料金が安くなる!?

日本の高速道路の車種区分は3軸までが大型車、4軸からは特大車となる。もっとも大きな特大車料金は大型車料金より4割近くも高い
日本の高速道路の車種区分は3軸までが大型車、4軸からは特大車となる。もっとも大きな特大車料金は大型車料金より4割近くも高い

 国内でエアサスペンション式の2軸セミトレーラがリフトアクスルを採用する理由は、もちろん燃費向上やタイヤ/ブレーキパッドの摩耗低減もあるが、一番はやはり高速料金が安くなるからだろう。

 日本の高速道路の車種区分は、ざっくりいうと車軸の合計の数が3軸までなら大型車、4軸から特大車。つまり2軸セミトラクタに2軸/3軸セミトレーラを組み合わせる場合、リフトアクスルを使ってトレーラ側の車軸を1軸にすることで、特大車から大型車へプライスダウンが可能となる。

 例えば東名高速の東京IC〜名古屋ICを走る場合、車種区分が特大車だと1万9800円だが、大型車なら1万1900円で通行可能。通常、往路は荷物を積んで走行するため、復路が空車または軽量貨物積載時にリフトアクスルを使うことで、片道分の料金が約40%安くなる計算だ。

 合計金額は、どちらも特大車の場合で3万9600円、往路が特大車で復路が大型車の場合で3万1700円で、差額は7900円。同ルートを年間100往復する場合、1台で年間79万円の節約となる。もちろん、複数の車両を保有する場合は、より大きな金額が節約可能となる。

 これにより、利益を生まない空車時でも高速道路を使いやすくなり、結果としてドライバーの拘束時間低減などにもつながる。ドライバー不足でトレーラ導入が進む中、リフトアクスルは今後ますます注目される装備といえそうだ。

 なお、リフトアクスルの「どの車軸を残すか」だが、2軸車は一番後ろを残すのが基本。いっぽう、3軸車は一番後ろ残し、真ん中残しの2パターンが存在。前者はリアオーバーハングが変わらず、後者は最小回転半径が小さくなるなどの特徴があり、用途に応じ使い分けられている。

【画像ギャラリー】日米欧のトラックが大集合!! 世界のさまざまなリフトアクスルのバリエーションを比べてみよう!!(6枚)画像ギャラリー

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