■専用の2.2L水平対向4気筒ターボを搭載
フロントマスクにはグリル一体型の大型バンパーを採用。そして大型リアスポイラーは手動で二段階に変化できる迎角調整タイプで、標準位置に対して迎角を17度変化できるので、広い速度域での的確なダウンフォースを確保可能だ。
さらに乗降性を考慮した大型サイドアンダースカート、大型のリアバンパーを採用し、高い空力ボディを実現している。加えて、ボディカラーはインプレッサワールドラリーカー97の専用色であるソニックブルーマイカを採用している。
インテリアにはフロント&リアシート、ドアトリムにボディ色であるソニックブルーマイカとコーディネートしたブルーを採用。さらにフロントシートのバックレストにはSTiロゴ刺しゅうを施したオリジナルバケットシートを標準装備している。
インプレッサ22B STiに搭載されているエンジンはオールマイティなトルク特性と卓説した動力性能を発揮する専用の2.2L水平対向4気筒DOHCターボエンジンを搭載。軽量かつ高剛性に優れた水平対向ボクサーマスター4エンジンのなかでも中速のトルクアップとピックアップに優れた初代インプレッサWRX STi バージョンIVのターボエンジン(280ps/35.0kgm)をベースとして、低中速領域の充分なトルク特性を重視したチューニングが施されている。
また、インプレッサワールドラリーカー97のエンジンにも採用されている高剛性のクローズドデッキのシリンダーブロックをはじめ、耐久性、信頼性に定評の鍛造ピストンそしてメタルヘッドガスケットをサイズアップして採用した。その結果、最高出力は280ps、最大トルク37.0kgmを達成している。
■ビルシュタイン製サスとBBSアルミ、ピレリタイヤを装着
初代インプレッサ22B STiに採用された4WDシステムは STi バージョン専用であるドライバーズコントロールセンターデフ付きクロスミッションを搭載。センターデフのトランスファーレシオをセンターデフフリーからロックまで自由にコントロール可能。デフフリー時の駆動力配分はフロント35:リア65でスムーズな旋回製とコントロール能力を発揮。
さらにクラッチには低中速のトルク向上に対応するため、競技用マシンに使われるツインプレートセラミックメタルクラッチをロードユースに適したチューニングを施し採用している。
初代インプレッサ22B STiのサスペンションはビルシュタイン製倒立式ダンパーとアイバッハ製コイルスプリングを採用。BBS製鍛造アルミホイールにはピレリP-Zeroの235/40ZR17インチタイヤを装着。どんな路面状況においても優れた乗り心地と車両安定性を確保している。
ブリスターフェンダーによってワイド化したボディ、ハイパフォーマンスな2.2Lエンジンを搭載するなど、まったく妥協のないトータルチューニングが施された初代インプレッサ22B STiは公道を走行できるWRカーとして人気を博した。
さらにインストルメントパネルにはインプレッサワールドラリーカー97と同様のイメージのマットブラックタイプを採用し、ソフトタッチの特殊な表面塗装により防眩効果を向上させている。そして、コンソールボックス前部には1台ごと専用のシリアルナンバープレートを装備しており、コレクターにはたまらない装備が満載されている1台なのだ。
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