徐行は時速何キロ以下か言える?? あやふやになりがちな交通ルール5つ

右折信号でのUターンは違反ではない

 右折信号でのUターンに関しては、2012年4月の道路交通法一部改正までは、違反とされていたが、改正によって、標識で禁止されていない限り違反ではなくなっている。一部のドライバーは、この道交法改正を知らずに、いまでも違反だと認識している人がいるようで、右折信号で転回していくクルマをみて、混乱しているようだ。

 ただ、右折信号であっても、歩行者や他の優先されるクルマの通行を妨げての転回は、転回禁止の標識がなくても違反になるので、周囲の安全をよく確認してから転回するようにしてほしい。

シートベルトは全席義務

 2008年の道路交通法改正前までは運転席、助手席のみに義務付けられていたシートベルトだが、改正によって後席含む全席で義務化された。ただ、後席に関しては、高速道路では、違反点数1点が加算されるものの、一般道では口頭注意のみ。そのため、いまでも後席は義務ではないと勘違いしているドライバーも多いようだ。

 シートベルトの着用に関しては、「負傷や障害、または妊娠中などの理由により、シートベルトを装着することが療養上または健康保持上困難な人がクルマを運転するとき」は免除されると規定しているが、シートベルトは命を守る大切な装置。上記に当てはまらない場合は、必ず装着するようにしてほしい。

「ゾーン30」は、30km/h以下での通行に加えて、より注意が必要

 市街地で時折見かける「ゾーン30」の標識。「ゾーン30」とは、生活道路を含む定められた区域を交通規制の対象とする安全対策のことで、その地域の人がクルマからおびやかされることなく安心して生活できる区域をつくることを目的としている。この区域内では、走行する車両の制限速度を30km/h以下とするほか、

・路側帯を広げて車道幅を狭くし、中央線をなくす
・道路上にかまばこ状のバンプをつける
・路面標示やシンボルマーク入り看板を設置する

 といった対策が採られている。標識だけでなく道路にもはっきりと「ゾーン30」の表示が見えるためわかりやすいと思うが、ドライバーはこの区域に入ったら速度に注意するとともに、歩行者や自転車など地域で暮らす人々により注意を払って通行する必要がある。意識を高めるという意味では、単なる速度制限とはやや異なると理解してもいいだろう。

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 普段はあまり意識しないことでもより理解を明確にすることで、安全意識の高いドライビングを心がけることができる。ぜひ安全運転に役立ててほしい。

【画像ギャラリー】この標識に出くわしたらどうすればいい!?? あまり見かけない標識たち(11枚)画像ギャラリー

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