徐行は時速何キロ以下か言える?? あやふやになりがちな交通ルール5つ

徐行は時速何キロ以下か言える?? あやふやになりがちな交通ルール5つ

 普段あまり遭遇しない標識や標示などに出くわすと、「あれ、これどうするんだったっけ?」と、一瞬とまどってしまうことがあるだろう。違反するのは避けたいし、なにより安全なドライブを楽しむためにも、忘れがちな標識・標示や交通ルールは、定期的に確認しておきたいもの。

 また、交通ルールは、改正されることもあるため、習ったときの知識のままでは、現在は変わってしまっている、ということもある。間違えやすい、あやふやになりやすい交通ルールをいくつかピックアップしてみた。

文:立花義人、エムスリープロダクション
アイキャッチ写真:Adobe Stock_yamasan
写真:Adobe Stock、photoAC

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「徐行」の速度は「すぐに止まることができる」速度

 住宅街や道幅の狭い場所などに設けられている「徐行」の標識。クルマの速度制限の多くは、具体的に何キロ以下と規定されているし、そうでないとあやふやになってしまうと思うが、この徐行に関しては、道路交通法によると、「車両等が直ちに停止することができるような速度」とされているだけで、具体的な数値は規定されていない。

 自動車教習所などでは「時速10km/h以下、1m以内で止まることができる速度」とされていることもあるようだが、乗っているクルマや路面の起伏や状況によっては、もっと遅い速度でなければならない場合もある。状況にあわせて、安全が確認できる速度で通行しなければならない、と意識しておけばよいだろう。

 ちなみに、「徐行」の標識がない場所でも、道路交通法によって徐行が義務付けられている場所がある。標識がないからと、普通に通行すると、違反になるし大変危険なので、しっかり徐行するようにしてほしい。

「警笛鳴らせ」の区間でも、どこでも鳴らしていいわけではない

 街中ではほとんど見かけることがない「警笛鳴らせ」の標識。山間部の見通しが悪い急カーブなどに設置されている標識だ。警笛(クラクション)によって自分の存在を示し、安全に走行するために設けられている。

 あまり遭遇しない標識だけに、「どこで鳴らすんだ??」と考えてしまう人も多いと思うが、この標識が単体で立っている場合はその標識がある場所で鳴らし、区間を示す補助標識(赤い矢印)と組み合わせている場合は、その区間の中で見通しのきかない場所を通行するときに鳴らすというルール。ただ、区間内であっても見通しの良い場所で鳴らしてはいけないので、注意したい。

「警笛鳴らせ」の標識に補助標識を組み合わせた例。この区間の中で見通しのきかない場所を通行するときにクラクションを鳴らす(PHOTO:AdobeStock_悠人 松村)
「警笛鳴らせ」の標識に補助標識を組み合わせた例。この区間の中で見通しのきかない場所を通行するときにクラクションを鳴らす(PHOTO:AdobeStock_悠人 松村)

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