■02.ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022
●ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022(2022年4月13日発表)
・イヤーカー…ヒョンデ IONIQ5
・ベスト・ラグジュアリーカー…メルセデスベンツ EQS
・ベスト・パフォーマンスカー…アウディ e-tron GT
・ベスト・アーバンカー…トヨタ ヤリスクロス
高校生版に続き、ここからは世界の3つのCOTYの最新選考結果を見ていこう。まずは23カ国の自動車ジャーナリストにより選ばれる「ワールドCOTY」。イヤーカーと3つの部門の受賞車は上のとおり。鈴木さん、どんな印象ですか?
●鈴木直也氏はこう感じる
イヤーカーはIONIQ5。このクルマ、確かにいいクルマで日本でのジャーナリストの評判もいい。でも、建前というか……(笑)、今欧米でEV以外の純内燃機関モデルを選考すると見識を疑われるんですよ。時代の流れもあり。特に欧州はそれが強い。それが表れた結果ということもあるでしょうね。
続くEQSとe-tronにもその背景を感じるけど、一般ユーザーの感覚と乖離した2台。EQSなんて世界でもデリバリー数は少ないのでは? そんなEVを選ぶなんて(笑)。
その意味では耐久性などの信頼性が世界で鉄板のトヨタ車の選出は納得だね。
■03.欧州・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022
●欧州・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022(2022年3月1日発表)
・イヤーカー…キア EV6
・2位…ルノー メガーヌ・Eテック・エレクトリック
・3位…ヒョンデ IONIQ5
欧州の7カ国、7誌の自動車雑誌が主催するCOTY。過去1年に世界で発売されたクルマが選考対象となり、最新結果が上の3モデルだ。
●鈴木直也氏はこう感じる
右のワールドCOTY以上に、カーボンニュートラルを目指す世界の流れに配慮した結果ですね(笑)。すべてがEVだから。イヤーカーのEV6はIONIQ5の兄弟車的存在で、それら2台が票数で1位と3位。
世界中のメディアは今の時代の流れにあるこの3台を高評価すると思うけど、年間25万台以上など売れてから評価してほしいですよ(あるいは売れる兆しが見えてから)。ヒット車が選出されるべきとぼくは思っているから。
で、思えば前回、ヤリスがイヤーカーになったのが選考委員の最後の抵抗というか(笑)、主張を感じます。票を競ると思われていたVW iD.3に対し、「こんな妙なEVに入れるならコスパのいい内燃機関モデルに入れるよ!!」と……ね。
■04.北米・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022
●北米・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022(2022年1月11日発表)
・イヤーカー…ホンダシビック
・2位…VWゴルフ
・3位…ルーシッド AIR
北米で販売されるクルマが対象で48名の自動車ジャーナリストの投票で決める。最新の結果は見事にシビックがイヤーカー受賞!
●鈴木直也氏はこう感じる
地に足のついた選考結果だと思う。ユーザーのことをしっかり考えている感が伝わりますよ。
北米は「コンシュマー・リポート」をはじめ、家電やクルマなど、モノを買うバイヤーズガイド誌が物凄く権威があり、ユーザーからの信頼が厚い。ガイド誌のお墨付きがあればいい商品で、ユーザーを裏切らないんです。
それだけにユーザー側もちゃんと選考を見てるぞ、と厳しい。だから選ぶ側は襟を正して事にあたるということですね。そういう土壌が北米にあるので……、
イヤーカーと2位はまさに納得。ゴルフなんてRとGTIですよ。電動化という言葉は置き去りで(笑)、今のユーザーを考えた結果と感じる。でも、3位が新興メーカーのルーシッドというのはナゾ。
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コメント
コメントの使い方> 今欧米でEV以外の純内燃機関モデルを選考すると見識を疑われる
なんて恥ずかしい。こんな同調圧力を恥と思えないから、欧米議会は偏向認識のトンデモ法案を通してしまうんですよ。
それと比べれば日本の高校生の方がずっとピュアでフラット。後付けコメントの方は恣意的ですが、投票結果の方は自短大に来るクルマ好き若者らしいセレクトですね。