「若者のクルマ離れと言われて久しいけど、今の高校生ってどんなクルマが好きなのよ?」
こんな疑問がきっかけの中日本自動車短期大学主催「高校生が選ぶカー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」。この結果が先日発表され、かなり興味深いものとなっている!!
さらにここ数カ月間で発表された「世界中のカー・オブ・ザ・イヤー」もご紹介。世界中のクルマのプロが最も優れた1台として選んだクルマは一体なんだ!?
●ラインナップ
・走り系のクルマだらけ!? 現役高校生が選んだ「カー・オブ・ザ・イヤー」は?
・ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022
・欧州・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022
・北米・カー・オブ・ザ・イヤー2021-2022
※本稿は2022年6月のものです
文/ベストカー編集部、鈴木直也、写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2022年7月10日号
■01.走り系のクルマだらけ!? 現役高校生が選んだ「カー・オブ・ザ・イヤー」は?
まずは岐阜県にある中日本自動車短期大学(NAC)が主催した「高校生が選ぶNAC・COTY」。ユニークなことをやりますね〜。
対象は日本や世界で販売中の現行車で、「国産車部門」と「輸入車部門」がある。日本中の現役高校生が「これが好き!」という選考基準で投票した結果が下のとおり。
ほとんど走り系のクルマだらけじゃないスか。どういうこと? NACの広報部へ直撃じゃ。
「スポーツカー色が濃い結果なのは、私どもの大学のオープンキャンパスに来ていただいた高校生さんが多く投票した表れ、ということでしょうね。
このCOTYを実施した意図ですか? 若者のクルマ離れと言われるなか、実際高校生はどんなクルマが好きなのか? を伝えたいと思ったことですね」
国産車部門で1位が2台など同数票が多いが、輸入車部門の上位2台はアメ車! ギラギラしている感じが伝わりますよ。なお、7月31日(日)のオープンキャンパスで、上位車種を展示予定とのこと(※すでに終了)。これは凄いぜぇ〜。
●鈴木直也氏はこう感じる
さて、この怒涛の投票結果を自動車評論家はどう思うのか? おなじみの鈴木直也氏へ聞いてみた。
「輸入車部門、マニアックカーが出揃いましたね〜。60代のぼくにとっては全体的に新鮮な結果ですよ。クルマ好き高校生が多く票を投じたとはいえ、電動車に見向きもしない、バリバリ内燃機関好きという(笑)、10代の思考がよくわかった。
輸入車、1位がチャレンジャーで911より上。ぼくらより上の世代が若い頃アメ車に憧れており、まさに“先祖返り”している感じだね。国産車は、GT-RよりGR86が上というのは夢より実感(リアル)で1位ということでしょう!」。
●「高校生COTY」の結果、現役高校生はどう思う?(1)
高校生COTYの結果、見たけどマジで知らないクルマばかり(笑)。だけどスバルのBRZやWRXなら知ってる! 輸入車だとポルシェ911とMINIならわかる。911って名前がカッコいいしデザインも可愛らしくていいよね〜。結果見ての感想はそれくらい(笑)(高3/女子)。
●「高校生COTY」の結果、現役高校生はどう思う?(2)
日本車も輸入車も選ばれたクルマ、ほとんど知りません。知っているのは小学校の時から好きなGT-Rと父が乗っているポルシェ911くらいです(←生意気なクソガキって思われそう)。GT-Rが好きなのはカッコよくないけど強いからです。でも欲しくはないです(高2/男子)。
コメント
コメントの使い方> 今欧米でEV以外の純内燃機関モデルを選考すると見識を疑われる
なんて恥ずかしい。こんな同調圧力を恥と思えないから、欧米議会は偏向認識のトンデモ法案を通してしまうんですよ。
それと比べれば日本の高校生の方がずっとピュアでフラット。後付けコメントの方は恣意的ですが、投票結果の方は自短大に来るクルマ好き若者らしいセレクトですね。