規制に対応するための工夫
そこでメーカーは前輪を後ろにシフトし、燃料タンクを前輪の近くに持っていくことで重量バランスを調整し、軸重の問題を解決した。その後は2軸のスーパーハイデッカー車が主流になった。 様々なボディメーカーがスーパーハイデッカーボディを開発したことにより、事業者によるターミナルの高さ制限に合わせたスーパーハイデッカーすらも製造できるようになった。
その後、スーパーハイデッカーブームは経済の低迷と汎用性の低さから、高速車においてもハイデッカー車が主流になり、スーパーハイデッカー車を使用する高速路線は減少傾向にある。
また深刻な乗務員不足を理由に居住性では劣るが1台で多くの乗客を運べるダブルデッカー車の需要が増しているが、現在日本ではダブルデッカー車は製造されていないため、新車導入はすべて輸入車に頼る現状である。
スーパーなハイデッカーは眺望が素晴らしく乗客には人気のバスである。しかし実際に乗車しようとなると路線や事業者を選ばなくてはならないため、乗りたいと思われた方はお近くのバスマニアまでご相談いただくのが確実かもしれない。
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