バス運転士はなんで白手袋着用!?  じつは意味が何個もあった


 バスの運転士に限らず鉄道や船舶、はたまたパイロットなどのプロはたいてい白い手袋をしている。何も白でなくても……と思うかもしれないが、じつはちゃんと理由があるのだった。プロドライバーが着用する白手袋の本当の意味とはいったい!?

文/写真:古川智規(バスマガジン編集部)

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バスだけではなく鉄道も船舶も航空機も!

白手袋は信頼の証!

 白い手袋はプロ運転士・操縦士等のトレードマークでもある。航空機の場合は白は白でも皮手袋という場合が多いようだが、いずれにせよ白だ。この「トレードマーク」と認識している我々の意識こそがまずは第一の狙い。それは「安心感」だ。

 もちろん制服・制帽が最も象徴的ではあるが、白手袋も同様に「運転士だ!」とわかる信頼感の証で必携品だ。それにより乗客にプロとしての安心感を与えることができる。これは運輸業界全般に言えることなのかもしれない。

 運転に直接携わる職でなくても車掌やバスガイド、CAに至るまで常時着用ではないが、やはり白手袋の印象が強い。最近では自動化されたために鉄道駅での出発合図を出す助役や駅長の姿は儀礼的な式典に限られるが、昔はホームでも白手袋はよく見かけたものだ。

 世界中の軍隊や警察機関でも儀礼的な職務やセレモニーで白手袋を装着している姿はよく見られ、その点では威厳の象徴とみなすこともできる。

いろんな運転士が操縦するバス!! 汚れ防止の側面も

車両点検や運賃箱の操作等の運転操作以外も多くこなす

 次に汚れないためという実用上の理由もある。車両担当制の事業者を除き、ハンドルは多くの運転士が握るので衛生上の観点からも、また手が汚れないためにも手袋は重要なアイテムだ。ワンマンバスの運転士は運転操作に限らず、運賃箱の取り扱いや案内等で直接にも間接にも乗客に手を見せる機会がある。

 この際に出庫点検やハンドルで汚れた手を見せるわけにはいかないので、手袋は必要なのだ。点検用と乗務用に手袋(軍手の場合もある)が分かれているケースもある。

なにより目立つ!! 安全性にも寄与

 そして今一つの理由は「目立つ」ためだ。これは運転にかかわりがある。バス停から発車する際に運転士が窓から手を出して、後続車両に合図する光景を目にしたことはないだろうか。

 その際に白い手袋をしていると目立つので、後ろの車両からもよく見えるのだ。夜間でも視認性はよく、他車ドライバーの視認性も高いため、合図としての機能に長けるわけだ。

 バスの発進時には、進路を譲ってもらうという場合がしばしばあるため、その際にスムーズに動作できる確率を高める効果となる。バスの前方窓から白い手袋の合図が見えたら、ドライバー諸氏は是非とも進路をお譲りいただければ幸いだ。

 このように一例ではあるが、実用面でも周囲へ認知してもらうためにも、白手袋は必要なアイテムになっている。バスの運転士は運転操作以外の多くの業務を同時にこなしながら、細かいところにも気を配り旅客輸送をしている。

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