「今の時代、おっさんはどんなクルマに乗るべきか?」
いやもちろん、どんなクルマに乗ったっていいのだが、アナタ(おっさん)が仮にクルマ好きなら、周囲のクルマ好きからどう見られるかを意識するはずだ。そして少なくとも、「シブイなぁ!」とか、「わかってるね~」と思われたい、と願うのではないだろうか? そういう選択を、ワタクシ清水草一が独断で展開いたします!
文/清水草一
写真/日産、GMジャパン、ルノージャポン、ポルシェジャパン
■おっさんたちが欲しがった新型Zの対抗馬?
ハイパワーなガソリンエンジンを搭載したスポーツカーが新車で買えるのも、そう長くはなさそうだ。おかげで、新型フェアレディZは、あっという間に売り切れてしまった。
ここで言う「売り切れ」は、「数年分はすでに売り切れたらしい」という話であり、「もう絶対に新車は買えない」というわけではない。しかし、よほどの情熱を持ち、情報に敏感でないと、今からZの新車をゲットするのは至難の業。手に入ったとしても数年後だ。
自分の周囲のカーマニアにも、新型Zの予約をゲットしたおっさんが複数名おり、つい羨ましい気持ちになる。彼らは「まずは実車を見て、触れてから」みたいな逡巡は一切なく、正式発表のはるか前にディーラーに向かい、その場で予約した。
ただ、そう聞くと逆に、「そこまでして欲しくはないぜ!」という反骨心も湧いてくる。相手と会わずに写真だけで結婚なんか決められるかっ! そもそも俺は奪い合いには参加したくない! もっとゆったりおおらかに、武士は食わねど高楊枝で生きたいんだ! と。
そこで今回は、焦らなくても、新型Zと同程度かそれ以下の予算で買うことができる、新型Zの対抗馬を考察し、しばし妄想にふけってみようじゃないか。
■本場のアメリカンスポーツの迫力!
新型Zは405ps。実物を見て、走らせると、初代Zが無敵になって蘇ったかのようなオーラに満ちている。そのオーラに対抗できるマシンは、かなりの大物である必要がある。もともとZは北米向けに開発されただけに、まず思い浮かぶのはアメリカンスポーツだ。その代表選手と言えば……。
●シボレー コルベット
コルベットである。ただ、現行モデルの新車は1400万円から。先代モデルの中古も1000万円前後する。よって狙い目は、先々代(6代目)のいわゆる「C6」になる。中古車相場は300万円から600万円、平均400万円台で、新型Zよりだいぶ安い。
C6はアメリカンスポーツらしい野蛮さが色濃く残っており、その割に信頼性は高い。なによりエンジンは6.0L V8! 新型Zと対峙してもビクともしない。自動車税が高い(年間11万1000円)のが玉にキズだが、Zだって5万1000円。年間5万円程度の差は無視できる! いや、無視しよう!
●シボレー カマロSS
こちらも6.2L V8を積むモンスターだ。新型Zは外で聞くと排気音が非常に静かだが、カマロSSは違う。アクセルを踏み込めば、勇ましいサウンドを轟かせて爆走する。新車価格は810万円(現行モデル)。Zよりは高いが、それほど大きな差ではない。こちらも自動車税は最高額だが、大した問題ではない!
アメリカンV8なら、新型Zなどまったく怖くないが、アメ車は精神的なハードルが高いし大味すぎる、もっと凝縮感のあるスポーツカーが好き! というおっさんも多いだろう。が、国産スポーツには、残念ながら、新型Zに対抗できるタマがない。
ガチで当たるのはスープラだが、あのくどすぎるデザインはキビシイ(好みの問題です)。レクサスRC Fも、エンジンはすばらしいが、価格は1000万円オーバー。Zのようなアイドル性もない。
コメント
コメントの使い方価格だけ比べたバカ記事。
ケイマンは素では何もついてないからオプションで軽く200万は掛かるくらい知らないの?