「今の時代、おっさんはどんなクルマに乗るべきか?」
いやもちろん、どんなクルマに乗ったっていいのだが、アナタ(おっさん)が仮にクルマ好きなら、周囲のクルマ好きからどう見られるかを意識するはずだ。
そして少なくとも、「シブイなぁ!」とか、「わかってるね~」と思われたい、と願うのではないだろうか? そういう選択を、ワタクシ清水草一が独断で展開いたします!
文/清水草一
写真/トヨタ、ホンダ、BMWジャパン、アウディジャパン、ステランティスジャパン
■ファストバックは「デかいハッチバック」!?
新型クラウンはSUVになる!? と言われていたが、フタを開ければ、最初に登場する「クロスオーバー」は、SUV風味のファストバックだった!
フォルム的には5ドアハッチバックに見えるが、そこはクラウン。しっかり独立したトランクを持っている。しかしファストバックであることに変わりはない。リアにノッチ(折れ)を持たず、ルーフからテールにかけて、直線的なラインを描いている。
明確なノッチ(つまりトランクの出っ張り)を持つ伝統的なセダンは、ドイツ御三家を除くと絶滅に向かっており、クラウンもその例外ではなかったわけだが、ファストバックスタイルは、あまり伝統にとらわれず、オシャレでスポーティなボディ形状として認識されつつある。SUVに軽い拒絶反応を持つおっさんにとっては、次期愛車の最有力候補だ! おっさんはファストバックに乗れ!
ただ、ファストバックにもいろいろある。ノッチがなければすべて広義のファストバック。いわゆる「ハッチバック」も、ファストバックの一種になるが、それじゃちょっとニュアンスが違う。
たとえばマツダ3 ファストバックは、確かにファストバックだが、分類としてはハッチバックに入れたい。アウディのスポーツバックシリーズは、A5より上はファストバック、A3より下はハッチバックだ。
つまりおっさんが乗るべきは、リアウィンドウの傾斜がユルい、より雄大でエレガントなファストバック。簡単に言えば「サイズのデカいハッチバック車」なのである。
新型クラウンクロスオーバーもこの仲間だ。従来のクラウン(セダン)に比べると、ぐっとオシャレでモテそうなイメージじゃないか? セダンに乗ってるおっさんは、どこから見てもおっさんだが、ファストバックに乗るおっさんは「ちょいワルおやじ」なのだ!
ちょいワルおやじの生みの親である『LEON』誌によると、ちょいワルおやじのファッションは、イタリアのオシャレな中年男性を手本としたコンサバ系がベース。つまりジローラモさんだ。おっさんはファストバックに乗ってジローラモになれ!
コメント
コメントの使い方清水さん今こそシトロエン!!今のC5シリーズもいいけど、BXの再来と(一部でw)言われるC4がいい!!