■ジムニーなのに2駆!! ジムニーL/ジムニーJ2は超ヘンテコ仕様
1998年10月に軽自動車の規格が新しくなり、現在まで続くボディサイズが拡大された新規格になると、そのタイミングに合わせてジムニーもフルモデルチェンジを実施する。
引き続き本格的なラダーフレームとパートタイム式の4WDシステムを搭載していたジムニーは堅実な販売を続けていたが、ライバルの三菱 パジェロミニやダイハツ テリオスキッドはモノコックボディを採用し、カジュアルかつ安価な2WD仕様もラインナップすることで販売台数を伸ばしていた。
そんなライバルの動向を見て後を追おうと2000年3月に追加されたのが、2WDモデルの「ジムニーL」だったのだ。
このモデルは“力強く機能的なデザインをファッションとして街中等で気軽に楽しみたい”というユーザーに向けてリリースされたということだが、外観上の変更点は当時カタログカラーになかったパールホワイトのボディカラーとリアのプライバシーガラス、そしてボディ同色のスペアタイヤカバー程度。
そのため、「中古で妙に安いジムニーだと思って買ってみたらジムニーLだった」という笑えない笑い話が存在したとかしないとか。
そんなジムニーLだが、残念ながら販売台数は伸び悩み、わずか1年足らずの2001年2月に「ジムニーJ2」へとバトンタッチ。
このジムニーJ2は、ほとんど差別化がなかったジムニーLの反省を生かしてか、専用のボンネットフードやバンパー、グリル、ヘッドライトを用いてカジュアルな印象とし、ボディカラーにも「ミスティブルー」というパステル調のブルーを専用色として設定し、泥臭いジムニーのイメージを打ち消そうとしていた。
また装着ホイールを15インチへとダウンさせることなどによって車体高を35mmダウンさせ、シティユースでの乗降性を向上させるといった工夫もなされていた。
しかし、やはりジムニーを求める層にはポップさやカジュアルさを求める人が少なかったのか、ジムニーLと共に幻のジムニーと言われるほど今となっては希少なモデルとなっている。
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このように、どちらかというと今までは商業的に成功したとは言い難いモデルが多かったジムニーの派生車。しかしジムニーには以前から5ドアを求める声が多かったため、販売が実現すれば人気車種になることは間違いないところだろう(そもそも日本で販売されるかは不明だが)。
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