■SiCインバーター
SiC(炭化ケイ素)のパワー半導体を搭載したインバーターも2022年の話題のひとつだ。テスラやヒョンデが採用し、高い性能を発揮したことで注目された。
これまではSi(シリコン)が主流であり、日本のメーカーは主にSiを使っているが、SiCは変換効率が高く、航続距離を1割ほど稼げるため、今後は日本メーカーも搭載していくと見られている。
■ハイブリッド技術の進化
今年は各メーカーから個性的なハイブリッドも登場した。ダイハツe:smartやマツダのPHEV、トヨタデュアルブーストハイブリッド、日産の発電専用VCターボエンジンなど、それぞれがメーカーの哲学を現わす個性的なハイブリッドシステムだ。
インドや東南アジア、南米、アフリカなど、充電インフラの整備に時間がかかる地域は多く、エンジン車の低炭素化は引き続き重要な意味を持つ。ハイブリッドの果たす役割はまだまだ多いと言えるだろう。
■コラム:これから主流となりそうな最新テクノロジー
・SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)
SDVとは、利用者目線で言うと「アプリをインストールできるクルマ」。スマートフォンのように、ゲームやツール、音楽など好きなアプリをインストールして、クルマで使えるようになる、というものだ。今後、インストールできるアプリがだんだん増え、クルマの楽しみ方も多様化していくことだろう。
・高速道路自動運転
高速道路の入口から出口までをすべて自動運転するクルマもまもなく登場する。自動運転レベル3の技術が真価を発揮することで実現する。
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