■リアシートのスライドが320mmも!
実車を見ての感想は「なるほどデリカっぽいですね!」。フロントのイメージなんか相当にデリカだ。アンダーガードをモチーフにしたシルバーの加飾が効いています。往年のカンガルーガードも上手にまとめているし、リアのマッドガードなども気分を盛り上げてくれる。個人的に気に行ったのがカーキ系のボディカラー。三菱自動車やデリカのブランドイメージによく似合う。
インテリアもミニバンの特徴をしっかり出している。上級グレードだと床下につま先を潜らせて開けることも可能な電動スライドドアが標準。「素晴らしいですね!」と思ったのが前後に320mmもスライドするリアシートだったりする。
あまり知られていないことながらリアシートの安全性を評価する基準って存在しない。リアシートとリアドアの間隔が少ないと追突された時に危険。
デリカミニは320mmも前後スライドできるため、一番前にセットすれば400mm近いクラッシャブルゾーンを確保可能だ。後席に子供を乗せるなら、ぜひとも一番前の位置にセットして欲しいと思う。軽乗用車のなかで最も追突安全に対するポテンシャルが高いと考えます。もちろん大人が乗る時も、なるべく前の位置にセットすることを強く推奨したい。
■最低地上高が160mmなのは……
唯一「う~ん!」なのが最低地上高。タフトは190mm。ハスラーも180m確保しているのに対し、デリカミニは160mmしかない。悪路や雪道走破性は最低地上高で決まると言っていいと思う。
4WDの本家を主張するなら、最低で190mmくらい欲しかった。このあたりは抜本的な対策をする時間的な余裕がなかったんだと思う。物足りなかったらタイヤ交換でハイトを稼ぐか?
もうひとつ。標準装備されるルーフレールだけれど、ハイト系は基本的に重心が高い。その上で屋根に重い荷物を積むと急転舵で転倒する危険性出てくる。三菱によれば試験で安全確認できているのは30kgまでとのこと(片側に30kg積んだらそれだけで転倒2分前くらいになります、きっと)。調子に乗ってそれ以上の荷物を積むのは危険なので止めること。
デリカミニの次はパジェロミニの復活を期待したい! ランエボミニでもいいですけど(笑)。
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