「新しいクルマの購入のカタチとなるのでは?」と、サービス各社の動きが注目を集めつつある「サブスクリプションサービス」。新車購入時にかかる費用や、その後の整備費用、税金など払う必要なく、月々一定の金額でクルマに乗れるサービスだ。
ベストカーでも1月、稼働中のサービスを集めて記事をアップしたのだが、なんとその直後に、トヨタ車とレクサス車を半年ごと、もしくは3年間にわたって月額利用料金で乗ることが可能なサービスがこのほど始まると、トヨタ、そしてそのサービスを担う新会社「KINTO(キント)」からアナウンスされた。
これ、トヨタが人とクルマとの新しい関係を提案することを目的に開始された2種類の「愛車サブスクリプション(月額定額利用)サービス」なんである。
※本稿は2019年2月のものです
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年3月26日号
■トヨタ車5車種のうち1台を3年間、レクサス車6車種を半年ごとに乗り替え可能!
このサービスは、トヨタの100%子会社であるトヨタファイナンシャルサービスと住友商事グループの住友三井オートサービスが出資し、今年1月に設立された新会社「株式会社KINTO」(資本金18億円)が提供するもの。
2月13日、トヨタがこのサービス運営に乗り出したことについて、都内で会見した同社の小寺信也社長は「今までとは違ったクルマとの付き合い方もありますよ、といったトヨタからユーザーへの新しい提案。クルマを取り巻く不透明な将来に対して先手を打ちたかった」と語っていた。サービス開始から1週間の時点ですでに数件の契約があったという。
■気になる車種は? 今秋以降 対象車種の拡大も
さて、サービスの内容はというと、ひとつ目はトヨタ車を対象とした「KINTO ONE」。
3年間で1台のトヨタ車に乗れるというもので、対象車種はプリウス、カローラスポーツ、アルファード、ヴェルファイア、クラウンの5車種。
月額料金は車種によって違い、プリウスは4万9,788円~5万9,832円、カローラスポーツは5万3,460円~6万3,396円、アルファードは8万5,320円~9万9,360円、ヴェルファイアは8万1,000円~9万5,040円、クラウンは9万7,200円~10万6,920円となる。
たとえばプリウスの月額を5万円だとして、対応するであろう「E」グレードの価格は約252万円から。3年フルで乗ったとして5万円×36ヶ月=180万円。単純な車両価格の比較で72万円おトクということになる(計算は推測に基づいたものです)。
今年秋以降、対象車種を拡大していく予定だ。
●「KINTO ONE」のラインナップ ※()内は月額料金
支払いは毎月均等払いとなり、車両代や登録時の税金と諸費用、メンテナンス代や任意保険、自動車税が月額料金に含まれる。
ユーザーの使用状況(安全運転やエコドライブなど)をポイント化することで、月額料金の支払いに充当できる「愛車ポイントサービス」を今年秋以降にも導入するという。
また、グレードは各車種3グレード、オプションは2パッケージ、カラーは全色から選択可能だが、内装カラーは標準色のみとなり、オプションカラーを選択すると月額料金に加算される。
一方、もうひとつの「KINTO SELECT」は、レクサス車を対象とするサービス。こちらは一律月額料金19万4,400円を支払うことでES300h、IS300h、RC300h、UX250h、RX450h、NX300hのレクサス車6車種を6カ月ごとに乗り替えることが可能になる。
●「KINTO SELECT」のラインナップ ※月額料金は一律19万4,400円
月額料金については、KINTO ONEと同じく車両代や登録時の諸費用、税金などが含まれている。グレードやオプション、カラーはKINTO指定となるのがKINTO SELECTの場合は違っている点となる。
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