クルマの「定額サービス」、英語で言うところの「サブスクリプションサービス」に参入する企業が、ここにきてどんどん誕生している。現時点でその数15社以上(編集部調べ)、さらに2019年初めにはトヨタもマーケットに参入、「KINTO」の名前でサービスを展開するという。
そもそもクルマの定額サービスとは、新車購入時にかかる費用や、その後の整備費用、税金など払わなくても、月々一定の金額でクルマに乗れるサービスのこと。例えば月々1万5000円払えば、マイカーのように使い続けることができる。「NetFlix」や「Hulu」「AmazonPrime」といったサービスのクルマ版だと言えばわかりやすいだろうか。
これまであった「リース」のひとつの形態ともいえるが、リースと違うところは契約期間が短いところと審査がリースほど厳しくないところ。
魅力的な面が様々目に入る一方で、注意したいポイントもいくつかある。
●ガソリン代は使用者負担。
●駐車場代も使用者負担。
●任意保険は使用者負担の場合もある。
●消耗品は使用者負担の場合もある。
●1カ月の走行距離に制限がかかる場合もある。
●車検費用は使用者負担の場合もある。
などなど。とは言え、これまで巨大な費用を勘定に入れなければならなかった「クルマの購入費用」が、シンプルにお手軽に見えることの影響は計り知れない。
実際に、どんなクルマたちが、いくらで手に入るのか?? 以下で各社の「おトク度」を検証していきたい。
※ここで紹介している金額は11月16日現在のものです。価格は変動します
文・写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2018年12月26日号
■軽自動車なら月々1万円ちょいで利用可能![カルモ]
今年の1月から展開している定額サービス。特徴は残価設定で料金が設定されているところ。なので価格が安い。
サイトで発表されている最低料金は9年契約のミライースで、価格は衝撃の1万3608円~。ナビを装着する場合は月々にプラス831円、ETCの場合はプラス237円と加算されていく。コンパクトクラスの場合は、同条件で2万628円~で設定されている。1カ月の走行距離制限は1500km。別途メンテプランもあり。
【例えば!?】…ミライースが月々1万円ちょっと!
【ほかには!?】…マーチは2万円ちょっと!!
■車検費用、税金などもオール無料! [カーベル]
車両代、車検整備代、登録費用、税金、さらにオイル交換料金などがワンパッケージになっている同社のナンバーワンセットなら、ハスラーが月々1万800円~の定額でOK(7年契約、ボーナス時3万3480円×14回加算)。同条件でフィットハイブリッドなら月々2万1600円~(ボーナス時4万7440円×14回加算)。リース終了後は新しいクルマに乗り替える、クルマを返却する、クルマを買い取るの選択が可能。
【例えば!?】…ナンバーワンセットでハスラーが1万800円!
【ほかには!?】…フィットは月々2万1600円でOK!
■いろいろ選べるマイカープラン! [カースマ]
カースマは住友三井オートサービスが展開するクルマの定額サービス。5年契約、7年契約、3、5、7年のいずれかの契約から選べる3つのタイプがあり、月々の支払いが楽な7年契約で、軽クラスで最も月々の支払いが安いのがマツダキャロルの2万3000円~(ボーナス時加算0円)。コンパクトクラス最安値は日産マーチで月々2万4600円~(ボーナス時加算0円)。1カ月の走行距離制限は1000kmだ。車検費用、税金もかからない。
【例えば!?】…アルトワークスなら月々2万3600円!
【ほかには!?】…イグニスなら月々2万7300円でOK!!
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