登場から8年以上が経過したレクサスRC。スポーツカーとしては珍しく4種類のパワーユニットを用意。発売当初は価格の割にイマイチ…… しかし毎年の商品改良で熟成され、今では洗練された走りを実現した!
※本稿は2023年4月のものです
文/片岡英明、写真/LEXUS、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年5月10日号
■認定熟成車/レクサス RC&RC F
・現行型登場:2014年10月23日
・熟成期間:8年6カ月
●完熟への足跡
・2014年10月23日デビュー
・2015年9月17日 一部改良。2Lターボ車「RC200t」追加
・2017年11月30日 一部改良
・2018年10月31日 マイチェン
・2019年5月13日 RC Fマイチェン
・2019年10月31日 一部改良
・2020年9月21日 一部改良
・2022年12月22日 一部改良
■多彩なパワーユニットが選べるスポーツクーペ
レクサスRCはISとメカニカルコンポーネンツを共用する2ドアのFRスポーツクーペだ。現行モデルがデビューしたのは2014年10月である。
クーペとしては多めの4種のパワーユニットを設定し、ボトムに位置するのは登場から1年後に加わった直列4気筒DOHC直噴ターボだ。ハイブリッド車もあり、こちらは2.5Lの4気筒エンジンにモーターを組み合わせた。
レクサスらしい上質なパワーフィールと鋭いパンチ力を期待する人には3.5LのV型6気筒エンジン搭載車が用意されている。3つのエンジンに「Fスポーツ」があり、クイックなギア比可変ステアリングや後輪操舵のLDHなどが標準装備だ。
そして別格といえる存在感を放っているのが5L・V型8気筒エンジンを積み、痛快な加速を楽しめるRC Fである。
■改良のたびに洗練されていく乗り味
レクサスは毎年のように商品改良を行っていった。最初は2015年秋で、2018年秋にはフェイスリフトを実施。2020年9月にはボディやサスペンションを手直しし、同時に先進安全性能の強化を図った。RC Fも2019年に軽量化など、大きく手を入れている。
最新モデルはワッシャー付きハブボルトを採用し、電動パワステやサスペンションを改良してハンドリング性能を引き上げた。
最初は価格に見合っただけの操縦安定性や乗り心地が得られなかったが、年を追うごとにシャキッとした乗り味に変貌している。運転するたびに洗練度を高め、予防安全技術も進化している。初期モデルと最新モデルを乗り比べると乗り味が違う。
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