デカすぎるからって冷静にスゴくない!? 子エスティマ誕生したワケが衝撃

■親分にないMTも!! しかもアエラスは子エスティマからだった

内装も本家エスティマとはデザインが異なるなど、力の入れようがスゴい!!
内装も本家エスティマとはデザインが異なるなど、力の入れようがスゴい!!

 またトランスミッションはエスティマと同じコラム4速ATのほか、エスティマには存在しないフロアの5速MTもラインアップ。

 まだまだMT需要が高かった日本向けのモデルであることを感じさせる設定となっていたこと特筆すべき点と言えるだろう。

 1996年8月のマイナーチェンジでは、ルシーダとエミーナにエスティマファンにはおなじみのスポーティグレードの「アエラス」を追加。

 実は本家エスティマのアエラスは1998年1月のマイナーチェンジ時に追加されており、ルシーダ/エミーナが先駆けて導入していたのであった。

■ライバルもサイズ拡大!! 時代の流れに逆らえず終売へ

フロントと内装のほかに、テールランプの意匠まで専用とするなど、一目見てエミーナ!! などと判別できたほど
フロントと内装のほかに、テールランプの意匠まで専用とするなど、一目見てエミーナ!! などと判別できたほど

 当時の日本国内の需要を鑑みて投入された5ナンバーボディを持つエスティマルシーダ/エミーナであった。

 だが、1994年に3ナンバーボディのみのラインナップで登場し、大ヒット車種となった初代オデッセイが登場以降は3ナンバーボディへのユーザーの拒否感も薄れてきてきていた。

 その流れもあってか1996年10月にはセミキャブスタイルの5ナンバーミニバン、ライトエース・ノア/タウンエース・ノアが登場すると、ルシーダ/エミーナの需要は縮小。

 グレードを整理しながらも1999年末まで生産が続けられ、本家エスティマが2代目へとフルモデルチェンジを果たしたタイミングで、本家に吸収される形で姿を消すこととなった。

 日本市場のために専用のボディを用意するとは、さすがバブル前後の日本は勢いがあったんだなあ……と思ってしまうエピソードではある。

 だが、冷静に考えてみると現在販売中の12代目カローラも、日本仕様は海外仕様とデザインこそ共通であるものの、ボディサイズは一回り小さくなっており(カローラスポーツのみ海外と共通)、仕向地によってボディサイズを変えるのはトヨタにとっては朝飯前なのかもしれない。

【画像ギャラリー】ミニエスティマが秀逸すぎる!! 歴代エスティマをイッキ見(12枚)画像ギャラリー

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