ここ数年、コロナ禍により増加傾向にあるのがメタバースによる商取引きだ。日産では、このメタバースによる仮想店舗「HYPE LAB」を試験運用中とのことでさっそく試してみた。ディーラーの営業マンと密に話して新車購入する慣習に慣れ親しんでいるおじさん世代の筆者がどう感じたのかレポートしていこう。
文/ベストカーWeb編集部、写真/日産自動車、ベストカーWeb編集部
■新車の買い方が変わる? 若い世代に向いている?
かつてはディーラーのショールームに足しげく通ってカタログを見たり、試乗して見積書を作ってもらって、営業マンと密にコミュニケーションをとりながら購入する、それが“新車購入”の一般的なスタイルだった。
しかし、ここ数年では新車購入から納車までの平均来店数が1~2回に減っているそうで、この来店回数からも従来の新車購入スタイルが大きく変化しているのがわかる。
さらにWebサイトでクルマをチェックしても、そこからディーラーに実際に足を運ぶとなるとハードルが高くなるため、仮想店舗「HYPE LAB」を通じて気軽にクルマを見てもらいながら、メタバース上でコミュニケーションを取ることで、潜在ニーズの掘り起こしになるのではないかと考えているようだ。
■実際に「HYPE LAB」に入ってみた
日産「HYPE LAB」のホームページから日産IDを登録した後、ログイン。まずはレセプションルームから、アバター(自分の化身)の服装や髪型などお好みのものを選んだら、マウスを操作し、前に歩くような形で進んでいく。
ショールームにはエクストレイルとサクラ、アリア、フェアレディZが展示してあったので、まずはサクラの前まで止まってみた。3D映像のサクラは実車さながらのリアル感に驚く。
そこから各来場者に割り当てられるパーソナルルームへ進むと、3Dシミュレーターによって、グレード、ボディカラーやインテリアカラー、メーカーオプション品など、自分の思い通りの仕様を選ぶことができる。
嬉しいのはパーソナルルームには入場した本人だけでなく、家族や友人も入ることができるので、みなでこれがいい、これはダメと話し合いながら仕様を選べるという点も新しい。
また3Dによる走行シーンをさまざまな角度から見られる「360度ドライビングビュー」も体験できる。
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