オンラインで値引き交渉も? ディーラーに行かなくても新車商談ができる日産の仮想店舗「HYPE LAB」で商談してみた!

■本物の営業マン(声のみ)から丁寧な説明が!

実際に対応していただいた日産東京販売の営業マン(右)。アバターの見た目は若いが生の声は50代以上?
実際に対応していただいた日産東京販売の営業マン(右)。アバターの見た目は若いが生の声は50代以上?

 さて、ここからが、日産「HYPE LAB」の最も素晴らしいポイント。それはメタバース商談、つまり、人(営業マン)と会うことなく契約までできてしまうことだ。

 11時~20時の時間帯であれば「HYPE LAB」にバーチャルスタッフが常駐して、事細かく説明してくれる。事前に予約をすればバーチャルCAと個別に商談もできる。

 実際、取材当日は日産東京販売の営業マンの方が、バーチャルCA(声は本人)として、サクラのボディカラー、グレード、内装など画像を切り替えながら丁寧に説明してくれたのだが、実にわかりやすかった。

 しかも生の人間(営業マン)と話しているのだから、なんでも質問できるのが嬉しい。対面では少し恥ずかしかったり、遠慮しがちな初心者的な質問であっても、気軽に質問できそうな雰囲気があるからだ。

 ここまでできてしまうのかと驚いたのは見積書の提示、電子契約、ローンの電子申請&契約までできてしまうことだ。つまり、オンライン上で完結できてしまうことだ。あとはクルマを取りに行くだけだ(下取り車がある場合などを除く)。

 ちなみにローンでの購入の場合、メタバース上のオンライン申し込み専用Webがあり、それに必要な情報をインプットし、審査が通ると契約書サイン依頼メールが届き、電子的なサインをすると契約完了となる(口座振替依頼書や車両登録書などは郵送の必要あり)。

 バーチャルと聞いて、動作や反応が遅かったりしてイライラすることが多いのだが、この「HYPE LAB」はまさにゲーム感覚でサクサク動いたので快適そのもの。しかも、画面ではアバターだが、対応していただいたのはリアルな日産東京販売の方(50代?)なので、この感覚も新鮮だった。

 ちなみに「値引きはいくらですか?」など、答えにくい質問にも答えてくれたので、リアルな対面販売よりいいかもと思う一面もあった。

わからないことがあれば気軽に質問できるのが大きなポイント。対面ではなかなか聞けないことも聞ける印象がある
わからないことがあれば気軽に質問できるのが大きなポイント。対面ではなかなか聞けないことも聞ける印象がある

 現在、メーカーサイトでは、販売店検索、見積もりをシミュレーションする、支払方法を検討する、クルマに試乗する、オンライン相談&注文、チャットサポート……、コンテンツを1つ1つ見ていかなくてはいけないので時間がかかるし、面倒くさいというイメージがある。

 しかし「HYPE LAB」のように、入り口を1つにしてバーチャルの店舗に入っていくと、わかりやすいのはもちろん、アバターを進めていったり、クルマの向きを変えるだけでも楽しい。

自分好みの走行シーンを設定し、仮想走行体験できる360度ドライビングレビュー
自分好みの走行シーンを設定し、仮想走行体験できる360度ドライビングレビュー

 アバターによるバーチャルCAも実は現役営業マンとなれば、信頼性も高いので、Z世代以上の若者だけでなく、50代以上のおじさんでもイケそうだ。

 この仮想店舗、「HYPE LAB」の実証実験は6月30日までとなっていたが、7月31日までの延長されることが決定した。ぜひ、体験してみてほしい。

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