硬派な本格クロカンがSUVに!?!? 現代的なSUVになったエスクードはハンガリー製でイメージチェンジ! 欧州を始めとするグローバル展開が得意なスズキが国内に輸入する現行型エスクード。シティ派SUVとしての魅力を磨くことはできるのか!?
※本稿は2023年5月のものです
文/渡辺陽一郎、写真/ベストカー編集部、スズキ
初出:『ベストカー』2023年6月10日号
■ハンガリー生産車やインド生産車を導入するスズキ
従来型は国内生産だったが、4代目の現行型はハンガリー製だ。輸入開始は2015年で、同年にはハンガリー製のSX4 Sクロス、2016年にはインド製のバレーノも導入した。
当時はホンダN-BOXや日産デイズ&デイズルークスが売れゆきを伸ばし、他社の軽市場への参入でスズキは危機感を抱いた。そこで小型/普通車の登録台数を10万台以上に高める目標を掲げ、車種を充実させるためエスクードなど海外生産車の販売を始めた。
■はたして実力は?
現行エスクードのプラットフォームは、従来型と異なり、SX4 Sクロスと同じ前輪駆動車ベースだ。それでも外観は野性的で、最低地上高も185mmに達する。スノー/ロックモードも備わり、悪路走破力を高めた。
ただし今はハイブリッド&4WD専用で価格は297万円だ。ヤリスクロスハイブリッドの最上級グレードよりも高い。そのわりにWLTCモード燃費は20km/L以下で、購入の決め手に欠ける。2022年の1カ月平均販売台数は約100台だ。
●令和5年通信簿
・日本ウケ:★★☆☆☆
・先進性:★★★★☆
・コスパ:★★★☆☆
・生産終了危険度:50%
●スズキ エスクード
・日本デビュー:2015年10月
・最新の改良:2022年4月
・2023年3月販売台数:214台
・2023年1〜3月販売台数:502台
コメント
コメントの使い方キザシやバレーノもそうでしたが、どうしてもスズキに小型車のイメージがないのですよね。ある意味宣伝が下手なのですが。エスクードはTVCMもありますが、もっとハスラーの様にキャッチーな宣伝をしていけばいいと思います。スズキという会社が国内でトヨタよりも存在感がないと言われている方がスズキファンとしては心配です。