プロボックスは車両価格が安い、隠れたハイブリッド車だ。しかも最廉価グレードのGX(ハイブリッド)はなんと179万円でトヨタハイブリッド車が手に入る。4ナンバー車のプロボックスは毎年車検だが実はそんなにお金がかからない。これはもう購入に値するクルマなのだ!
文/清水草一、写真/ベストカー編集部
■高額な新型アルヴェルが売れまくる現在だが……
新型アルファード/ヴェルファイアは、予約開始日に1年分の受注が完了してしまったが、驚いたのは価格の高騰ぶりだ。なんと先代より100万円くらい高くなって、最低540万円、最高872万円とな!
872万円も出せば、10年前なら楽勝で中古フェラーリが買えた。そんなクルマがバカ売れとは! 世の中、そんなにお金がザックザク余っているのか? 不思議でしょうがない。
個人的な話で恐縮だが、私は「実用車は300万円まで」と決めている。乗れば乗るほど下取り価格が下がる実用車に、そんな高いお金をかけるつもりは毛頭ない。そんなカネがあったらフェラーリに買い換えるわ! という思考回路なのである。
世の中、高いクルマほど人気が爆発するような風潮で、まるでバブル期みたいだ。時代の波に乗って高いクルマを買うのもイケイケで楽しいが、どこか反発したくなる気持ちもある。
こんな時だからこそ、徹底的に質実剛健な実用車に乗り、新型アルファードに対して「ケッ、無駄なゼイタクしやがって」と毒づいてみたくなる。今日び、そんなクルマが残っているだろうか。
■我々にはプロボックスがあるじゃないか!
ある。プロボックスだ。
現行プロボックスが登場したのは2002年。なんと21年も前のことだ。21年も経っているのに少しも古びないのは、最初から古びていたから……ではなく、最初から虚飾を捨てた色即是空の世界にいたからだろう。その3つのすばらしさを列挙してみよう。
■何よりプロボックスは安い!!
プロボックスの第一の魅力は、価格の安さだ。21年前、最廉価グレード(1.3DX)の新車価格は139万円だった。現在残念ながらDXは廃止されているが、それでも「1.3G」が149万円! 安いッ!
2年前に追加された「ハイブリッドGX」は179万円。これまた、トヨタのフルバイブリッド搭載モデルとしては最も安い。こっちはなんと、従来のハイブリッド最廉価グレード「GL」より、17万2000円値下げされた。
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