「HVの象徴」が安くなってきたぞ!! 先代プリウスの賢い買い方と狙い目グレード

先代プリウスは、まさに今が「買い時」!!

 先代プリウスの7月下旬時点の中古車相場は、前期型の2018年製造車が約128万円~263万円(260台)で、後期型となった2019年製造車は約165万円~295万円(400台)、2020年製造車が約170万円~310万円(314台)、2021年製造車が約190万円~310万円(216台)といったところ(良質の個体を選ぶため走行距離は3万km以内とした)。2年落ち、3年落ちといった高年式車だと、まだまだ相場が高いようだ。

 ただ、前出の買い取り業者によると、先代プリウスの中古車相場は、新型登場の影響もあって、昨年9月頃から100万円近く下落をしており、先代プリウスは、まさにいまが買い時とのこと。マイチェン前の安い個体を探し出すという手もあるが、そのぶん、今度はリセールで損幅が大きくなってしまうことが考えられる。多少高くとも、2020年以降の後期型、かつ低走行の高年式中古車を手に入れたほうが、あとで得をする可能性が高くなる。

●「プリウス、2018年式、3万キロ未満」 ※前期型

●「プリウス、2019年式、3万キロ未満」 ※後期型

●「プリウス、2020年式、3万キロ未満」 ※後期型

●「プリウス、2021年式、3万キロ未満」 ※後期型

●「プリウス、2022年式、3万キロ未満」 ※後期型

2023年1月に登場した、新型プリウス(60系)。エクステリアデザインを刷新し、燃費の良さはそのままに、見た目はスポーティに進化した
2023年1月に登場した、新型プリウス(60系)。エクステリアデザインを刷新し、燃費の良さはそのままに、見た目はスポーティに進化した

売却のポイントは「5年落ち年内に手放す」と「どこに売却するか」

 中古車相場は、海外への輸出事情に大きく左右される。先代プリウスも海外へ多く輸出されており、昨年の事例では、バングラデシュに多く輸出されていたそうだ。中古車の輸入に関しては、各国それぞれ独自の規制がかけられており、バングラデシュの場合は「製造年5年落ちまでのクルマ」とされている(今年2023年だと2018年製造車までが輸出できる)。この規制を超えたクルマは、ロシアやケニアへと向かうことになるが、こうなると相場は一気に下落してしまう。そのため、先代プリウスの場合は、バングラデシュの規制にかからない、製造年5年落ちまでで売ることが、リセールをよくするポイントだ。

 たとえば、2020年製造車を手に入れて、「製造年5年落ち」期間が切れる2025年内に売りに出すことができれば、カーライフコスト(買値から売値を引いた金額)は有利となる。さきほども触れたが、古くて安い個体を手に入れるよりも、売却時のことも考えて、多少高くとも高年式のクルマ選びができるとよいだろう。

 また、中古車相場は日々変動するため、相場を毎日チェックする買取店とそうではない買取店とでは、買取価格に差が生じる。大手の買取店でも、中古車相場を毎日追いかけているとは限らない。面倒でも、複数の買い取り店で査定してもらい、より高い価格で買い取ってくれる店を探してほしい。

先代プリウス後期型にモデリスタ製エアロキット「モデリスタエレガントアイススタイル」を装着した例。メッキと造形で、別のクルマのようなスタイリングをつくり込んでいる
先代プリウス後期型にモデリスタ製エアロキット「モデリスタエレガントアイススタイル」を装着した例。メッキと造形で、別のクルマのようなスタイリングをつくり込んでいる

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 新型プリウスの人気も高いが、燃費のよさや価格の安さに優れる先代プリウスも、まだまだ有望な一台。ぜひ本稿を参考にして、お得に先代プリウスを楽しんでほしい。

【画像ギャラリー】先代プリウスも超絶よいぞ!! 先代50系プリウス最終モデルを写真でチェック!!(11枚)画像ギャラリー

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