元祖高級SUV! 専門店がこっそり教える現行型ハリアーの賢い買い方と売り方

現行ハリアーは、いまが「買い時」!!

 現行ハリアーの2023年8月初旬時点の中古車相場は、2020年製造車が約250万円~491万円(718台)。2021年製造車は約280万円~525万円(527台)、2022年製造車が約280万円~492万円(163台)、2023年製造車が約290万円~540万円(452台)、といったところ(良質の個体を選ぶため走行距離は3万km以内とした)。2年落ち、3年落ちでも、まだまだ相場は高いようだ。

 前出の買い取り業者によると、新車の納期の見通しが立ち始めたことで、一時期の異様な中古車高相場は徐々に解消され始め、業者向けオートオークションにおいて、現行ハリアーは、昨年よりも下落傾向にあるという。業者向けの相場が一般市場に反映されるには、若干タイムラグがあるため、時間をかけて納得のいく個体を手に入れるのがいいそうだ。

●「80ハリアー、2020年式、3万キロ未満」

●「80ハリアー、2021年式、3万キロ未満」

●「80ハリアー、2022年式、3万キロ未満」

●「80ハリアー、2023年式、3万キロ未満」

Z以上のグレードには、12.3インチサイズの超ワイドディスプレイが標準装備となる
Z以上のグレードには、12.3インチサイズの超ワイドディスプレイが標準装備となる

売るときのポイントは、初度登録月から数えて59か月までに手放す

 中古車の相場が上下する背景には、海外からの需要が大きく影響しており、極低走行の新古車が新車以上の価格で売れていくのは、海外で高く売ることができるため。特にハリアーは、海外でも人気が高く、マレーシア、バングラデシュ、ロシア、ケニアなど、様々な国に輸出されている。

 現行ハリアーは、なかでもマレーシアへ多く輸出されているという。そのマレーシアには、「初度登録月から数えて、12か月~59か月まで」の中古車が輸入可能という規制があり、たとえば、初度登録から59か月目はOKだが、手続きが遅れて60か月となると輸出ができない、ということになる。また、輸出できる規制年式に近づくほど、関税や現地での税金が安くなることもあり、規制限界年式のほうが下取り価格が高いということも起こるという。

 これらのことから、現行ハリアーは、このマレーシアの規制である59か月までに手放す(輸送期間を考慮して、59か月を迎える3~4か月前には手放したい)ことが、手放す際のポイントとなる。

現行ハリアーのモデリスタエアロ装着車。こういった純正エアロは海外で人気が高い、つまりは中古車査定が上がりやすいそう
現行ハリアーのモデリスタエアロ装着車。こういった純正エアロは海外で人気が高い、つまりは中古車査定が上がりやすいそう

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 日本人が日本人に向けてつくったハリアー。使い勝手は申し分なく、デザインもよく、走りもいい。そのうえリセールも期待できるのだから、最高の一台といえるのではないだろうか。ぜひ本稿を参考にして、お得にハリアーを楽しんでほしい。

【画像ギャラリー】背伸びすることなく乗れる!! 日本人に最適化されたクロスオーバーSUV、トヨタ「ハリアー」(13枚)画像ギャラリー

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