えっ、インドではクラクションの耐久性が命!? 知られざる仕向け地によるクルマの違い

■海外専用車は現地の使用環境に合わせた専用設計!

 国産メーカーが東南アジアなどで専売しているモデルでは、サスペンションに力が入れられている。

 ほとんどの道がきれいに舗装されている国と言うのは、世界的に見ると実は少ない。特に東南アジアなどは凸凹した未舗装路が多く、サスペンションストロークが必要だ。そのため、走破性を優先させた高い車高のモデルが必然的に多くなる。

こちらはダイハツがインドネシアで発売した、7人乗りコンパクトMPVの「セニア」。かなり車高が高めに設定されているのは、現地の道路事情を踏まえたうえでの設計だ
こちらはダイハツがインドネシアで発売した、7人乗りコンパクトMPVの「セニア」。かなり車高が高めに設定されているのは、現地の道路事情を踏まえたうえでの設計だ

 日本仕様の低めの車高は、見た目的にはカッコいいのだが、未舗装路ではたちまち腹下をこすって亀(乗り上げること)になってしまうからだ。

 また、電車など公共交通機関が発達していないため、現地人は多人数乗車が当たり前になっている。そのため、未舗装路をフル乗車で頻繁に走っても壊れることがないサスペンションが必要になる。


 自動車メーカーや部品メーカーは各仕向け地で、世界中のユーザーに満足してもらえるように、日夜研究・開発を行っていることをぜひ知っていただきたい。

【画像ギャラリー】現地のニーズと使用環境を調べ尽くして造られた! 日本自動車メーカーの海外専売車たち(5枚)画像ギャラリー

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