カローラクロスもヤリスクロスも射程圏内!! ベースグレードでも十分!? 200万円以下の買いSUV5選

■なぜここまで人気なのか? トヨタヤリスクロスX・2WD(189万6000円/CVT)

トヨタヤリスクロスX・2WD(全長4180×全幅1765×全高1590mm/車両価格:189万6000円/ガソリン/CVT)
トヨタヤリスクロスX・2WD(全長4180×全幅1765×全高1590mm/車両価格:189万6000円/ガソリン/CVT)

 ヤリスクロスは、SUVの最多販売車種だ。ヤリスシリーズ全体の約50%をヤリスクロスが占めて、1カ月平均登録台数は約8200台に達する。

 Xの全長は4180mmと短いが、全幅は1765mmだから3ナンバー車になる。フロントマスクは鋭角的なデザインで、外観を都会的に仕上げ、存在感も強めた。

 エンジンは直列3気筒1.5Lで、ノーマルタイプでありながら、WLTCモード燃費は20.2km/Lに達する。ハイブリッドでなくても、燃費性能は充分に満足できる。

 装備については、アルミホイールなどは装着されないが、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、サイド&カーテンエアバッグ、ディスプレイオーディオなどは標準装着される。実用的には不満のない内容としている。

*買い得度(5点満点):4点

■ファミリーカーとしても使えて一番お買い得! トヨタカローラクロスG”X” 2WD(199万9000円/CVT)

トヨタカローラクロスG"X" 2WD(全長4490×全幅1825×全高1620mm/車両価格:199万9000円/ガソリン/CVT)※写真のグレードはハイブリッドZとなる。フロントマスクのデザインが異なる
トヨタカローラクロスG”X” 2WD(全長4490×全幅1825×全高1620mm/車両価格:199万9000円/ガソリン/CVT)※写真のグレードはハイブリッドZとなる。フロントマスクのデザインが異なる

 カローラクロスは、全長が4500mm以下のSUVでは、荷室が最も広い。後席の頭上と足元にも充分な余裕があるため、ファミリーカーとしても使いやすい。そのために売れ筋のSUVとされる。

 価格が200万円を下まわるG・Xは、基本的にはレンタカーなどのニーズを狙った廉価グレードだが、必要な装備が採用される。

衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、サイド/カーテン/ニーエアバッグ、バイビームLEDヘッドランプ、ディスプレイオーディオなどを標準装着した。

 後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットモニター、スイッチ操作でエンジンの始動や停止を行えるスマートエントリーは装着されないが、実用装備に不満はない。

 装備を充実させ、なおかつ広い荷室なども得られるために、200万円以下のSUVでは一番買い得だ。

*買い得度(5点満点):5点

■悪路走行ならお任せ! スズキジムニーシエラJL・4WD(196万2400円/4速AT)

スズキジムニーシエラJL・4WD(全長3550×全幅1645×全高1730mm/車両価格:196万2400円/4速AT)
スズキジムニーシエラJL・4WD(全長3550×全幅1645×全高1730mm/車両価格:196万2400円/4速AT)

 先に挙げた4車種は、すべて前輪駆動をベースにしたシティ派SUVだが、ジムニーシエラは違う。後輪駆動をベースにした4WDシステムと、悪路で駆動力を高める副変速機を装着する。生粋の悪路向けSUVだ。

 軽自動車のジムニーをベースに開発され、エンジンは直列4気筒1.5Lを搭載する。660ccのターボエンジンを積んだジムニーに比べると、実用回転域の駆動力が高い。このエンジン特性は、デコボコが激しく滑りやすい悪路を走るときにも、大きなメリットを発揮する。

 ボディはジムニーと基本的に共通だから、後席のドアを装着しない3ドアだ。大人4名の乗車は可能だが、乗降性も考えると、実用的にはクーペになる。

 その代わり野性的な内外装のデザインから優れた悪路走破力まで、ほかのSUVとは大幅に異なる。

 4WDシステムは、カーブを曲がるときに前後輪の回転数を調節できないパートタイム式だ。そのために舗装路は2WDで走行することになり、悪路を走らないと4WDシステムが宝の持ち腐れになってしまう。

 それだけに、悪路や雪道に乗り入れる機会の多いユーザーには、とても魅力的なSUVになっている。

*買い得度(5点満点): 4点

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