■ジムカーナ仕様のヤリスが激アツ
TRDが用意したもう1台はヤリス1.5X。ジムカーナ仕様にカスタムされた競技車両だ。ここ数年、TRDは競技車両推し。2022年はハイラックスとC-HRのバリバリのラリーカーを持ち込んでいたが、2023年も他社とは一線を画す。
このヤリスは、一般道が走行できるパーツで構成可能なPN1クラスに参戦する車両で、ロールバーの装着義務はない。
車両製作もリーズナブルなのでモータースポーツを楽しむには最適な車両というわけだ。廉価版といえるXグレードで全日本ジムカーナに参戦できるなんて、魅力的じゃないか!
もちろん北コースでインプレッション。ショートコースとのマッチングは最高で、アクセルを床まで踏み抜ける爽快感は日常では味わえない。
ちなみに変更されていたパーツは、タイヤ&ホイールとTRDジムカーナスペックダンパー、試作のフライホイール、ブレーキパット、LSD。ランニングコストも低く抑えられるようなので、競技に参加できるコンセプトとしては面白い提案だった。
■クロストレックはSTIの手で抜群の挙動に!!
価格帯もさることながらスタイリングも評価が高いクロストレック。今回の試乗車はAWDの「Limited」。
STIといえば「運転が上手くなるクルマ」がコンセプト推し。運転が上手くなる? って操作するドライバーによって差があるが、STIはここにこだわっている。
STIが提唱する“運転が上手くなる”とは「ドライバーの意向が的確に伝わるクルマ」のこと。ここで重要になるのがステアリングの微小操舵に対する反応が鍵となる。
頻繁にスーパーカーをインプレッションさせてもらっているが、ハンドリングはクルマの運動性能を評価するうえでとても重要。
速く安全に走れるクルマに共通しているのは、旋回においてドライバーが頭で考えた瞬間にクルマが反応している。こうしたクルマに仕上げるためには高いコストがかかる。
しかしSTIはフロントとリアにフレキシブル系パフォーマンスパーツをインストールすることで、この夢のような挙動を手に入れることができる。実際にドライブしてみると、走り出してすぐにわかるハンドリングを体感させてくれた。
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