ミニバンはもちろん軽にまで付いており、当たり前の存在になりつつあるスライドドア。かつてはストリームやウィッシュのようにヒンジドアのミニバンも存在し、一時代を気づいたのも事実。ホントにスライドドアは必要なのか!? ストリーム的なクルマあってもよくない!?
文:小鮒康一/写真:ベストカーWeb編集部
【画像ギャラリー】初代オデッセイって180万円以下だったの!? 衝撃の姿がコレ(2枚)画像ギャラリー■今や絶滅危惧種に!! スライドドア一辺倒に
今では3列シートミニバン=スライドドア車、というイメージが常識となってしまっている。
だが、ミニバン創成期の1990年代には3列シートを備えながらもヒンジドアという車種も珍しくなかった。
確かにスライドドアは便利ではあるものの、最近のモデルでは電動化はもちろん、オートクロージャ―やステップがドアの開閉に連動して出てくるものなども。
コスト面も重量面でも不利になるポイントも少なくない。果たしてそこまでスライドドアは必要なのだろうか?
■初代オデッセイが火付け役!! イプサムにウィッシュ競合続々
ヒンジドアを備えた3列シート車の代表的な存在とも言えるのが、1994年10月に販売を開始した初代オデッセイだ。
当時はRVブーム真っ只中で、現在でいうミニバンやSUVが人気を博していた時代だったが、ホンダは自社のラインナップにRV車に該当するモデルが存在していなかった。
そこで既存の生産ラインで対応できるギリギリのサイズの車両としてオデッセイを送り出したのだ。
いわば苦肉の策で生み出されたモデルということになるのだが、3列シート車としては低めの全高とヒンジドアというセダンライクな乗り味が受け、大ヒット車となったのである。
そしてその成功を見た他メーカーも次々にフォロワーがデビュー。
トヨタはイプサム、日産はプレサージュと、オデッセイに近しいモデルを矢継ぎ早にリリースしたが、オデッセイの牙城を崩すことができなかったのだ。
しかし、次第にミニバンの主流がスライドドアを備えた背の高いモデルに移っていくと、ヒンジドアのミニバンの勢いは下火に。
その元祖であるオデッセイも5代目モデルではエリシオンとの統合もあってついにスライドドアを装着することになった。
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