日産はなぜ「日本のセダン市場」を見限ったのか? 海外では魅力的なセダンを販売

海外ではいまだセダン人気の国がある

 海外でもSUVブームが猛威を振るっているものの、セダンがいまだ売れている国が北米と中国だ。特に中国は、「面子」(簡単に言うと、自身の財力や能力に対する世間からの評価をより良く保ち、それを傷つけないこと)を最重要視する風潮があり、「セダン=ステータスが高い」という概念とあいまって、セダン販売は好調だ。

中国ではセダンが人気ということもあり、日本で販売されていないQ70(フーガ)、Q50(スカイライン)のロングホイールベースモデルも販売されている

 しかも、友人知人や両親を後席に乗せておもてなしをすることが重要と考えるようで、セダンのロングホイールベース版が多く売れるそうだ。なんと、BMW3シリーズやアウディA4、そしてINFINITI Q50(スカイライン)のロングホイールベース版までもある。

 世界的にSUVブームが到来している今、「日本のセダン文化を復活させねばならない」とは全く感じていないが、海外では販売している優秀なセダンたちがいるのに、国内市場には弱腰になっているように見える日産は、「もったいない」としか言い様がない。

 スカイラインが今秋のマイナーチェンジで、インフィニティロゴから日産ロゴに変わるという。再スタートを切る「スカイライン」には、せめて末永く「愛され続けるセダン」で居続けてほしいと願うのは、筆者だけではないだろう。

2014年2月にデビューした現行スカイラインはインフィニティのエンブレムで物議をかもしたが、今秋に予定されているマイチェンで日産のエンブレムを装着して出直す

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