これで再販してくれー!! その名も「マーチ【パティシエ】仕様」日産の中古車再生計画が面白い!!

マーチを選んだのは「ある程度売れたクルマだから」

 岩片氏によると、K13マーチを採用したのには、2つの理由があったという。ひとつは、(本企画の)ターゲットが個性を大切にする若者であったこと。人とは違ったクルマに乗りたいという欲求に応えるためにはどのクルマをベースとするのがいいのか模索したところ、K13マーチの丸い形が、コンセプトにマッチしたそうだ。

 もうひとつは、中古車の現存数が安定しているクルマであること。将来的にビジネス化するためには、ベースとなるクルマが、ある程度手に入りやすい状態でなければならない。その点、K13マーチは販売終了間際でも、月に800台ほど売れるなど、そこそこ売れていたクルマ。そこで今回はこのK13マーチをベースとすることになったそうだ。

前回の東京オートサロン2023に出展された「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」。2024年1月22日から、奈良日産において、20台限定でのテストマーケティングを行っていくそうだ
前回の東京オートサロン2023に出展された「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」。2024年1月22日から、奈良日産において、20台限定でのテストマーケティングを行っていくそうだ

なんと前回のキューブはトライアル販売が決定!!

 第一弾の「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」に採用されたZ12キューブにしても、晩年は人気が低下してしまったが、国内で多く売れた車種であり、デザインも秀逸。素のデザインのよさを活かしたカスタムを施せば、中古車であっても、魅力を復活させることができるということを、日産自動車自身がやっていくことには、大きな意義があると思う。

 という原稿を執筆していたら、この「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」を再現した「CUBE Retro Renovation」がトライアル販売される、というプレスリリースが飛び込んできた。1月22日から奈良日産で、20台限定でのテストマーケティングを行っていくという。この反響をみたうえで、本企画の将来性について検討を重ねていくということだ。

 お話を伺った岩片氏によると、第2弾でK13マーチを選んだ理由には、「(一応売れてはいたが)不人気とされていたクルマをカスタマイズしたら人気が出るのか」という裏の目的もあるそう。カスタマイズの力で、どこまでイメージを変えられるか、商品企画の腕が試されているといってよいだろう。第3弾があるのかはわからないが、あるとすれば次はどの日産車が選ばれるのか!?? 非常に楽しみだ。

【画像ギャラリー】日産の中古車再生計画!! 「MARCH Patissier CONCEPT」と、トライアル販売が決まった「CUBE Refreshed & Retro CONCEPT」(20枚)画像ギャラリー

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