シート生地はデニムの裏側!! 日本の高度な印刷技術もインテリアの見所
ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPTには、各所に、BEAMSならではのこだわりが詰め込まれている。エクステリアでは、外装色にデニム生地の裏側をモチーフにしたカラーを採用。デニムのブルーをそのまま使うのはつまらないので裏返した色にしたい、というBEAMSの意見によるものだという。ちなみに、クルマの下周りにあるブルーの部分は、ジーンズをロールアップした姿をイメージしているそうだ。
グレージュに近いカラー名称は、「デニム裏地カラー(仮)」だという。また、女性がターゲットということで、ヘッドライト周りにはアイプチのようなシールを上下に貼っており、目力が増している。グリルを同一色にしたのも、柔らかいイメージにしたかったからだそうだ。
最大の見どころはインテリアだ。総張替えをしたシートに使った生地は、BEAMSが実際に使っているデニムの裏地そのものだそう。ヘッドレストやシートの座面、フロアカーペットも実際のデニムだ。裏地を見せるという発想が面白いし、肌触りも柔らかいので座り心地が良く、車内はとても明るい。
ドアスイッチやナビ周辺のパネルには、「タンポ印刷」という特別な工法を採用。タンポ印刷とは、大福のようなもので塗料を吸い上げて素材へ転写する印刷技術とのこと。通常のプリント印刷では不可能な、曲率の大きな対象物へ印刷することができるという(福井県の秀峰という印刷メーカーが得意としているそう)。自動車の内装品に多い、大きくて曲がった素材にも模様を転写できる技術は、日本人の強みともいえる。
このままの商品化するのはかなり難しい ただ実現を目指して頑張るそう
お話を伺った日産の担当者によると、デニム生地をクルマのシートに使うには、難燃性や摩耗耐久性など、様々な条件をクリアせねばならず、このまま商品として出すことは「難しい」そう。しかしながら、代替品として使える生地を探し、実際の商品として出すところまで頑張りたい、としており、今回のようなショーを通して、お客様の反響を見て、商品化を狙っていくそうだ。
せっかくならば、是非ともこの姿で出してほしいところ。続報を期待したい!!
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