クルマの下取り価格に影響するものとして、真っ先に思い浮かべるのは、年式や走行距離でしょう。このほか、オプション装備によっても下取り価格は大きく違ってきますが、ボディカラーも下取り価格を左右する大きな要因であることは、昔からいわれています。下取り価格が高くなりやすいボディカラーの最新事情をご紹介しましょう。
文:吉川賢一
写真:TOYOTA
人気カラーか否かで、50~100万円の落差が生じることも
クルマのボディカラーについては、ホワイト(パールホワイト含む)やブラックが査定に強く(査定額がプラスされる)、レッドやイエロー、ブルーといった鮮やかなカラーリングは、下取りが低くなりやすい、と昔からいわれてきました。ホワイト系は清潔感があり大きなクルマに見える、ブラックはどの国でも万人抜けする、赤や黄色は目立ちやすくイメージ的に日本では避けられる、など理由は諸説ありますが、中古車買い取り専門店の担当者によると、この傾向は、基本的にはいまも変わっていないそう。
実際、現行型である300系ランドクルーザーの場合だと、パールホワイトとブラックは、他のカラー(グレーやレッドなど)と比べて、50~100万円近く差がつくことが多いそう。パールホワイトやブラックのボディカラーにベージュのインテリアの組み合わせが、海外では「金持ちの証」として認識されていることが主な理由だそうで、ランクルの場合はこの傾向が特に顕著に表れているといえます。
ランクル同様に海外で人気のあるアルファードも、パールホワイトとブラックが強い傾向にありますが、アルファードの場合は「アルファードといえばパールホワイト」と考えている人が多いようで、そもそも中古車オークションに出品されてくる30系アルファードのうち、75%がパールホワイトだそう。残り20%がブラック、残りの5%がその他と、その他のボディカラーで購入する人がレアである、という事情も関係しているようです。
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