皆さんは電動スクーターに乗ったことはありますか? 特に都会で運転をしていると遭遇する機会も多いと思います。ただ中には、かなり荒い運転をする人も居て恐怖を感じることもしばしば……そこで今回は皆様に歩道で乗れるトヨタのC+walk Tをご紹介します!!
文/ベストカーWeb編集部、写真/TOYOTA
■そもそもC+walk Tって何?
C+walk Tとはトヨタが出した「移動用小型3輪BEV」の事で、少し前に話題になったC+podと同じシリーズになる。
またC+walk Tの車いすモデルであるC+walk Sも2023年3月に発売された。こちらは価格が49万8000円、「Safety support」50万5000円となっておりこちらは、福祉車両であることから消費税が免除されている。
その他、乗車中の事故によるケガの補償、C+walk本体に関する補償、賠償に関する補償などの「三つの基本保障」。
365日電話対応のメディカルアシスト、ご家族の負担を軽減する介護アシスト、救急車の要請等を専用コールセンターへ連絡するだけでワンストップに対応するC+walk緊急対応サービスの「三つのサービス」がある(最後のサービスはC+walk Tも適応される)。
C+walk Tは2021年の10月に発売が開始されて、サイズ感は人間のスペースに限りなく近いコンパクトなサイズで、速度は時速2、3、4、5、6 kmが選べるようになっている。
この速度は人間が歩いたり、走るスピードと同じに設定されていて、更に2023年5月以降発売のモデルは公道走行が可能になった。
またパンクの心配がないノーパンクタイヤを採用し、連続走行距離が約14キロとちょっとした買い物にも使える優れものだ。
■実際に乗ってみてわかったC+walk Tの実力
筆者が初めて乗ったのは1月20日に、横浜のワールドポーターズの中を20分間自由に動く事が出来るイベントだった。
C+walkの身長制限は140cm~185cmで体重制限は100kg未満となっている。
基本操作はハンドル下の黒いバーを押すことで加速、ハンドル奥のレバーで減速、アクセルバーの近くの赤いボタンでバックだ。
ちょっとした段差や溝なら超えることが可能で、ワールドポーターズ内のエレベーターにも楽々乗り込むことが出来た。
また小回りも利くのがC+walk Tのいいところだ。例えば先ほどのエレベーター内でも自由に動き回ったり、狭い道でバックをする時にわずかなスペースでもスイスイ動くので、自分の手足のように使える点も魅力的だと感じた。
■いろいろ言ったけど結局どうなん??
結論から言うと、基本は法人ユースで観光先にレンタルで借りて使うなら“アリ”だと感じた。
確かに小回りが利いたり、エレベーターなどの小さな段差を楽々乗り込める点は素晴らしいが難点は“価格”と“お店に入る時にいちいち許可を取らないといけない”点だ。
まず“価格”についてだが通常モデルで36万3000円(税込)、衝突防止などの安全装備が付いた「Safety support」は税込37万6200円とかなり高額だ。
次に“お店に入る時にいちいち許可を取らないといけない”についてはトヨタ公式のパンフレットに「施設内での利用の可否は各施設に任されています。ご利用される施設へお問い合わせください。」とある。
この二つの理由で、そもそも個人で購入する人は限られ、購入後もいろいろと不便を強いられる為、ほとんどの人が移動に電動自転車や持ち運び可能な電動キックボードに流れと考えられる。
以上の事から製品自体の出来は素晴らしいが、世間の認知度と値段がまだまだ高額な点で普及は難しい。
個人的に最初は、工場や警備で長時間立ち仕事に従事する人や観光地などに15分150円と格安でレンタル出来る場所を設置する認知度を上げ、少しずつ世間に浸透させていく事が普及の第一歩になると思う。
【画像ギャラリー】問題は値段と認知度だな……無限の可能性を秘めたC+walk Tの乗ってみた感想はこちらから!!(30枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方安全性はさすがと言われるほど、トヨタの安全性は評価されてません。SUBARUやボルボなら分かりますが。