最近はAT車全盛だが、あえてMT車に乗る楽しさが再評価されている。操作を考えながら運転するMTは、まさに“脳トレ”にもなる存在だ。そこで今回は、久しぶりのMTでも気負わず乗れる「肩肘張らない」3台を厳選。日常でも使いやすく、運転の楽しさを思い出させてくれるモデルを紹介する。
文:ベストカーWeb編集部/写真:スズキ、マツダ、ベストカー編集部 ほか
MT車再デビューをする際の心得
久しぶりにMT車に乗ろうと考えている人は多いが、いきなり昔の感覚を期待するのは禁物である。まず重要なのは「上手く乗ろうとしすぎない」ことだ。クラッチ操作やシフトチェンジは身体が覚えている部分もあるが、最初はぎこちなくて当然である。
もうひとつ大事なのは、無理にスポーティなクルマを選ばないことだ。扱いやすいエンジン特性と軽いクラッチ、そして視界の良さが重要である。特に現代のMT車は補助機能も進化しており、昔よりも圧倒的に扱いやすい。
さらに、MT車は“操作すること自体が楽しみ”である点を再認識したい。アクセル、クラッチ、シフトを連動させる動作は、脳と身体を同時に使うため、自然と集中力が高まる。これがボケ防止にもつながるというわけだ。
スズキ スイフト MXハイブリッド(192万2800円)
まずは現代的で最も敷居が低いMT車が、このスズキスイフトMXハイブリッドである。
最大のポイントは、ハイブリッド×MTという珍しい組み合わせだ。1.2Lエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせ、WLTCモード燃費は25.4km/Lと優秀。しかもCVTより燃費が良いのも特徴だ。
さらに、モーターのアシストによって発進時のトルク不足が補われ、MT特有のギクシャク感が出にくい。クラッチ操作も軽く、久々のMTでも扱いやすい仕上がりである。
つまり「MTの楽しさは欲しいが、難しいのはイヤ」という人にピッタリ。日常使いも問題なくこなせる、最も現代的な“リハビリMT車”と言えるだろう。
スズキ ジムニーシエラ(227万1500円〜238万5900円)
次は、少し趣味性を楽しみたい人におすすめのジムニーシエラである。
ラダーフレーム構造にパートタイム4WDという本格オフローダーでありながら、5MTがしっかり用意されている。最低地上高210mmと高く、悪路走破性は抜群だ。
このクルマの魅力は「スピードを出さなくても楽しい」ことにある。低速でトコトコ走りながらギアを選ぶ感覚は、MTの醍醐味そのもの。街中でもアウトドアでも、操作する楽しさをじっくり味わえる。
また、車体サイズがコンパクトで見切りがよく、意外と扱いやすいのもポイントだ。速さではなく“味わい”を楽しむMT車として、おじさん世代には非常にハマる一台である。
マツダ ロードスター(289万8500円〜367万9500円)
最後は、やはり外せない王道のMTスポーツ、マツダロードスターである。
軽量ボディとFRレイアウト、そしてショートストロークのシフトフィールは、MTの楽しさを最もダイレクトに味わえる。運転そのものが楽しいクルマであり、「走る歓び」を思い出させてくれる存在だ。
ただし、ここで注目したいのは“肩肘張らずに乗れる”点である。ロードスターは極端なパワーではなく、扱いやすい出力特性が特徴。無理に飛ばさなくても楽しいため、気軽にオープンエアドライブを楽しめる。
休日にちょっと遠回りして帰る、そんな贅沢な時間を与えてくれる一台だ。若い頃にMTに親しんだ人なら、確実に刺さるはずである。
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