■「日産サクラ」は小ぶりで上質で環境と財布に優しい四拍子揃った最先端の軽自動車
軽自動車としては少々高値ではあるものの、EVとしては破格な200万円代のプライス設定が話題を呼んだサクラ。しかし、その魅力は低価格だけではない。
軽自動車ならではの小回り性能はもとより、圧倒的な静粛性や力強くて滑らかな加速、洗練されたデザイン、充実した先進技術の搭載など特筆点は枚挙に暇がなく、2023年7月には受注開始から約1年間で5万台を突破する好調なセールスも記録。
実際に実車を見るとわかるが、高品質なファブリックを広範囲にしつらえ、シートには座り心地のいいソファデザインを採用するなどワンランク上の品質感を提供する内装はサクラが軽自動車だということを忘れさせるほど。
インターフェースも7インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイを採用したメーターと大画面の9インチナビゲーションのふたつのディスプレイを水平方向にレイアウトすることで使いやすく、見やすい設計となっている。
加えて、軽自動車でありながらニッサンインテリジェントモビリティを体現する運転支援技術のプロパイロットや駐車時の操作を自動でコントロールするプロパイロットパーキングも搭載しているが、走りのよさも見逃せないところ。
EVならではの鋭い加速は言うに及ばず、ガソリンの軽ターボ車と比較すると最高出力は同等ながら最大トルクは約2倍の195Nmを発生し、今までの軽自動車の常識を覆すパワフルな走りを披露してくれるのだ。
デビューイヤーには日本カー・オブ・ザ・イヤーをはじめ、RJCカーオブザイヤーと日本自動車殿堂 カーオブザイヤーも獲得する3冠も達成したサクラ。小ぶりで上質で環境と財布に優しいEVとなれば売れない理由は見つからない。
■5ドアが発売されたってなんのその! 「スズキジムニー」は3枚ドアがちょうどいい
2018年7月の発売からもうすぐ6年が経過しようとしているにもかかわらず、今だに抜群の人気を誇っているジムニー。
今や絶滅危惧に瀕する3ドアの本格オフロードモデルであるジムニーは軽自動車ならではのコンパクトさも相まって、普段使いにも充分対応する懐の深さも大きな魅力となっている。
では、その魅力とは何かというと……デビューから半世紀以上が経過しているにもかかわらず、現行モデルにおいても初代モデルのこだわりと技術がしっかりと継承されていることが大きな要因ではないだろうか。
例えば、そのひとつがXメンバーと前後にクロスメンバーを加えたことでねじり剛性を先代モデルから約1.5倍向上させた新開発のラダーフレーム。
ほかにもFRレイアウト、副変速機付パートタイム4WD、3リンクリジッドアクスル式サスペンションなど挙げだしたらきりがない。
加えて、スペシャリストが愛用する“プロの道具”をデザインコンセプトに機能に徹した飾らない潔さを追求したエクステリアも丸型ヘッドランプ、5スロットグリル、クラムシェルボンネットフードといったジムニーのデザインアイコンがしっかりと継承されている。
その一方、高い走破性能を実現するブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備したり、専用チューニングを施したR06A型ターボエンジンを採用したりするなど、本格4WDオフロードモデルとしてのスペックと走行性能には磨きがかかっているのだから、みんなが欲しいと思うのもナットクといったところ。
海外では5ドアモデルの先行予約販売が開始されたが、コスパと使い勝手を考えたら3ドアの一択でいいんじゃない?
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