デカくなることが進化と言わんばかりにイマドキのクルマはどれも図体がデカい。でも、これって時代に逆行してない? 狭い日本、そんなにデカくなってどうするの。クルマは小ぶりくらいがちょうどイイ……かもよ。
文/FK、写真/スズキ、日産、ホンダ
【画像ギャラリー】ちっちゃいは美徳!? デカくないクルマがイイに決まってるワケ(20枚)画像ギャラリー■生まれた時代が悪かった!? 今こそ「スズキツイン」の出番ですよ!
今や平成ですら“レトロ”といわれる時代に突入したが、思い起こせば自動車市場において平成は昭和に負けず劣らずの個性派モデルが続々と登場したよき時代でもあった。
そのなかでも市販軽四輪車初のハイブリッドシステム搭載車と660ccのガソリンエンジン搭載車を設定したツインは特異な軽自動車として、今もなお圧倒的な存在感を放ってやまない。
経済的かつ実用的な2シーター軽乗用車として2003年1月に登場したツインは、国産軽四輪車として最小サイズ(全長はなんと2735mm!)の車体を採用しながらも2シーターとしたことで室内は広く実用的に使えるだけでなく、ハイブリッド車では34km/L(10・15モード)の超低燃費とガソリン車で49万円という低価格の高い経済性を両立。
もちろん、街中の込み入った路地などでの取り回し性は抜群に高かった。それもそのはず、最小回転半径は3.6mという驚異的なスペックを誇った。
それでいながら専用のコンパクトボディに合わせて車体の補強を追加して衝突安全性にも対応。決して、単なるキワモノ軽自動車ではなかったというわけだ。
2003年9月には3速AT、運転席SRSエアバッグ、4輪ABS、カテキンエアフィルター付エアコン、パワーステアリング、パワーウィンドウを装備した75万円のガソリンVを追加。
2004年1月には運転席から後部ガラスハッチの開錠ができるガラスハッチオープナーやドアガラスにUVカットガラスを採用するなどの一部改良を実施した。
その後も仕様変更や一部改良を繰り返したが、2005年12月に販売が終了。
販売期間は3年に満たず、セールス的にも成功を収めることはできなかったが、超小型モビリティの先駆けともいえるツインは、今の時代にこそフィットするのではないだろうか?
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