ホンダ シティといえばかつては日本でも大ヒットしたコンパクトカーだが、その末裔ともいえるモデルがマイナーチェンジを受けて元気だ。はたしてどこが変わったのだろう?
文/ベストカーWeb編集部、写真/ホンダ タイランド
■初代が大ヒットしたシティは今も東南アジアでベストセラー
1981年にトールボーイという背高スタイルでデビューし、大ヒットしたホンダ シティ。とはいえその後は世の中の上昇志向が逆風となって存在感が弱まり、3代目からは新興国専用モデルへと宗旨替えを余儀なくされた。
現在販売されているシティは、2019年に登場した7代目となる。長くセダン専用モデルだったがこの世代から5ドアハッチバックが追加され、ユーザー層が拡大した。いまやホンダの東南アジア戦略を支える屋台骨的なクルマだ。
7代目シティのサイズだが、全長は5ドアハッチバックが4350mm(RSは4369mm)、セダンが4580mm(RSは4589mm)。ハッチバックといってもノートよりは一回り大きく、カローラハッチバックとほぼ同寸となる。
パワートレインは、1L直列3気筒VTECターボと1.5 L直列4気筒i-VTECハイブリッドの2本立て。ホイールベースが2589mmと長めなので、リアシートの居住性も広さもなかなかのものだ。
■ハイブリッドRSの下に新グレード追加!
2月7日、そのシティがマイナーチェンジを行い新しくなった。ポイントをまとめると、エクステリアのリフレッシュとハイブリッドモデルの強化、ホンダセンシングの全車標準搭載などがあげられる。
まずエクステリアだが、これまでRSの専用装備だったハニカム調のフロントグリルが他グレードにも展開され、前後バンパーの形状、およびアルミホイールの意匠が新しくなった。RSのリアバンパーにはディフューザー風のパーツも装着されており、実にスポーティだ。
次にハイブリッドモデルの強化。従来の「e:HEV RS」の下に、装備を抑えた「e:HEV SV」というグレードが追加され、電動モデルがより手が届きやすくなった。東南アジアでも電動化のニーズが高まっているから、これは重要な施策だろう。
ちなみに価格だが、e:HEV RSが79万9000バーツ(約332万4000円)に対し、e:HEV SVは72万9000バーツ(約303万3000円)となる。
ホンダセンシングについては、日本の仕様と同等だ。被害軽減ブレーキに低速追従付きACC、車線逸脱警告、オートハイビーム、レーンキープアシストなどが全車に標準で装備される。安全性の底上げに大きく貢献することは間違いない。
全長4.3m級のハッチバックといえば、かつてのシビックがこのサイズだった。つまりシティは在りし日のシビックであり、実用性と扱いやすさを兼ね備えた実用車ということになる。SUVばかりに注目が集まる中で、ぜひとも健闘してもらいたい1台といえよう。
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コメント
コメントの使い方このクラスは日本では需要があまり無いので出ないでしょう。
カローラスポーツやマツダ3の販売台数を見れば明らか。
仮に出たとしても、また輸入車だと文句付けるんでしょ(笑)
旧モデルが国内再設計されて新車モデル並みのコストをかけてグレイスとして売られてたけど、余り売れずに泥棒呼ばわりされてるからね。
仮にアジア版を持ってきたとしても、アジアンカーなんて乗れるか!という御老体たちの批判に加えて、値段も国内に入れた場合はシビックと殆ど値段が変わらないか高いぐらいで、旧モデルと違って現行は3ナンバー枠なのでシビックと殆ど丸かぶりになるだけ。
最近の車はグローバルで東南アジア生産も増えてきている。
ハイラックスもタイだし
実はグレイスって名前でシティが売られてました。
でもそんなに売れなかったので、一代限りで消えてしまった。
隠れた名車で出来が良かったらしく、教習車として売り込んだりと頑張った様ですが結局売れないと消える定め。
一部の声が大きいだけで、結局は軽自動車やミニバンやSUVしか売れないんだもん。
現行フィットがこのデザインだったらバカ売れだったんだろうね…