■ハイブリッド vs ディーゼル
XVとフォレスターに用意されるe-BOXERは、モーター出力10kWというスペックからわかるとおり、ハイブリッドとしては簡易型。加速アシストも減速エネルギー回生もマイルドなもので、その結果として燃費メリットもさほど大きくない。
ただ、素の2L NAに比べると、レスポンスのいいドライバビリティやスムーズな回転フィールなど、より上質なエンジンという満足感があり、燃費よりむしろ官能性能の面で存在意義がある。
マツダのディーゼルは、2.2Lはターボディーゼルならではの重厚なトルク感が魅力で、スポーツエンジンと評価してもいいくらいパワフル。しかも、こちらは燃費メリットも確かで、CX-5で17~20km/Lが期待できる。
もうひとつの1.5L/1.8Lディーゼルは、コストダウンでシングルターボとなっていることもあり、低速からの加速でややもたつくケースがあるのが欠点。ただ、デミオやCX-3など比較的軽めの車種が搭載されていることで、その欠点をうまくカバーしている。
豊富な車種ラインナップや優れた燃費性能など、ディーゼルはマツダ車にとって大きな魅力。これに対抗するには、スバルも北米専用のストロングハイブリッドを日本に持ってくる必要がある。
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